三月

□殺戮の町
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全員がサクを辛気臭そうに見た。
「本当かぁ?」
リンが睨む。ソレを見てサクは気に入らなそうに
「なんだよ、信じねぇってか?」
全員が首を縦に振った。
「わかったよ!そんじゃあ俺の通帳見せてやるよ!それなら文句ねぇだろ?」
サクは自分の通帳を俺たちに突きつけた。


「―うぉぉ。」
通帳を見て驚いた。それにはゼロがたくさん書かれてある。

「頑張ったなぁ…。」
トモが感心して言った。
「だろ?苦労したんだぜぇ。コレでどっか遊びに行けるだろ?」
サクは胸を張って言った。そしてさりげなく自分の胸ポケットに入れようとしていたリンから通帳を取り上げた。

「さて、んじゃあ何処行くか?」
目を輝かせながら言っている。これはかなり遊ぶ気満々だな。
「そうだな…富士○ハイランドにでも行くか?」
トモが提案した。
「えー、俺はそこらのゲーセンでええよ。」
リンはやる気がない。
「俺さ、行きたい所があるんだ!」
サクが言った。
「何処だよ?」
「ナオも知ってると思う。」
「…俺?」
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