三月

□捜索隊
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「じゃあみんなー、やるよー!」
魅音の声が響き渡った。
「レナの欲しいものを見事当てた人が勝者だ!それではよーい、始め!」
全員が一斉にゴミ山を探りだした。

「こっちにはありませんわー!」
「みぃ、ここもなのですよ。」

しばらくして魅音が叫んだ。
「っしゃあ!らしき物体、はっけーん!」
それを聞いて圭一たちは探すスピードを速くした。
「クソー!みんな、魅音に負けるなー!!」

―そして一時間後

「終わりー!みんなー、いくつ集められたー?」
ぞろぞろとメンバー全員が集まった。
「私は一つだけですわ。」沙都子は鉄パイプを見せた。
「ボクはコレなのです。」梨花は鉄の磁石玉。
「おじさんはコレだよ。」魅音は銀色のボタン、水筒、そして小さな丸い玉を出した。
「ひゃー、みんなスゲーな。オレなんかコレだぜ?」最後に圭一は銀色の時計と腕時計を出した。
「う〜ん、レナはどれが欲しいのかねぇ。」
魅音が言った。

みんなで悩んでいると、
「…あれぇ?みんなそろってなにやってるのかな、かな?」
レナがゴミ山に入りながら言った。
「あっレナ!いやー実はさ、今みんなでレナの欲しいもの探してたんだよ。」
魅音はちょうど良かった!と言わんばかりに話した。しかしそれを聞いてレナは、
「えぇっ!?レナ、もう見つけちゃったよ?」
「…え?」
全員がその場で凍りついた。
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