三月

□花火
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そして、日番谷の誕生日兼花火の日。
「桃、いいのかい?今日は冬獅郎の誕生日なんだから、ここに居ないで冬獅郎のところに行ってあげなさいな。」
「いいの。どっちにしても今日はおばあちゃんとこに戻るつもりだったから。」 雛森は祖母の入れてくれたお茶を啜りながら頑固そうに答えた。
「そうかい…。おや、人が集まってきたねぇ。」
祖母がふと外を見て言った。確かにかなりの人が外に出てきている。
「桃、あたしは片付けがあるから、悪いけど一人で花火見に行っといで。」
「あ、うん。わかった。」「一人で大丈夫かい?」
祖母に心配させないように、雛森は元気よく
「うんっ大丈夫!」
と答えた。
「じゃあ、行ってきまーすっ!」
花火が上がるまであと数分。雛森はある場所へと向かった。
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