三月

□本当の気持ち
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勾玉のおかげたからかな、

あのね、

竜宮レナは

圭一くんのこと…



「じゃあレナ、教室の戸締まりよろしくね!」
魅音はそう言うと急ぎ足で教室を出た。
部活メンバーも魅音に続いて教室を出ていく。

ただ一人、レナを除いて。

今日は部活が休みであるため(理由は魅音がバイトだから)、部活は中止になった。
だから皆早く帰れるはずなのだが、レナは今日の日直であるため、日誌を書かなければならなかった。
周りは終わるまで待ってると言ってくれたが、暗くなると危ないので先に帰ってもらうように言った。

だから今現在、教室の中にはレナしかいない。


「えっと、今日は朝は授業があって、体育もあったかな。それでお昼休みの後は授業やって、掃除して…終わりかな、かな?」

独り言を言いながら書きすすめていく。

「今日の感想…はう〜、沙都子ちゃんと梨花ちゃんが猫さんのお耳つけててかぁいかったなー…って、これは書いちゃダメだよね」
ふと、レナは隣の席を見た。
「そういえばレナ、今日は圭一くんにノート見せてもらったっけ…」

−圭一くんにノートを見せてもらった。−

そう書いたあと、すぐに我に返り消しゴムで消す。

「えっとー…」

−今日もみんな元気に生活していました。−

ありきたりだか、そう書いて無理矢理終わらせた。
でないと、また変なことを書いてしまいそうだからだ。

日誌を書き終えた後、電気と戸締まりの確認をし、職員室にいる知恵に日誌を提出した。
思いの他時間が過ぎていた。辺りはすっかり暗くなっている。
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