三月

□西行妖の咲くころに(☆)
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しばらくの間、少し気まずい空気になってしまった。

しかし沈黙を破ったのは幽々子様だった。

「…ぷっ」
突然笑いだす。

「えっ?」
思わず聞き返してしまった。


「妖夢ったら何でそんなに緊張してるの?」
「え、どうしてですか?」「だってさっきから同じところばかり切っているわよ?」

我に返ってすぐに手元を見ると、庭の木の一部が短くなっていた。
全体的にカッコ悪い状態になっている。
「あっ!」
どうしようと慌てていると幽々子様は声をあげて笑った。

「そんなに笑わないでくださいよ!」
「だって妖夢面白いんだもの」

恥ずかしくてまともに顔を上げられなかったが、幽々子様はしばらく笑った後、私に近づいてきた。

「妖夢」
ゆったりした口調で話し掛ける。
「はい」

「ありがとう」

「…え?」

何故そんなことを言うのだろう?
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