三月
□歯車
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きっかけは、ささいな出来事から。
学校の昼休み、一角はいつものように屋上で昼寝をしていた。
学校はかったるいという理由で授業も特に受ける気もなく、特に進学も決まっているわけでもなく、先生からはもう問題児(児?)として見放されていた。
「眠ぃ…」
もうすぐ授業が始まるが、やはりやる気が無かったのでまた寝直そうと目を閉じた。
すぐあとに
―ガッ!
と勢いよく足に何かがぶつかった。
―ドテッ!ゴロゴロゴロガッシャァァァン!!
「痛ぁっ!」
誰かがつまづいたのはいいとして、どれだけすごい転び方をすればここまでいくのだろう…。
目を開けて誰かが転んだ方をみるとその姿はなく、はるか遠くにはぶつかった物の跡が見えた。
その中から足発見。
恐る恐る近寄って見ると騒音の犯人が現れた。