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□幸せのカタチ
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「ねぇー。砕蜂」
「はい。姉上なんでしょうか?」
「夜香でいいってば、夜一さんは名前で呼んでくれるのに・・・」
「よ・・夜香様」
「まっいいわ」
「ところで何故貴様がここにいる」
夜香の隣でお茶を飲んでいる喜都を睨み付ける。
「なんで私に対する扱いだけ違うんですか?」
「変人だからですよ」
「シャオ」
「お前どうせなら現世で喜助さん達と暮らせばいいのに」
「夜都まで」
「でも、いいなぁ」
「何がですか?」
夜香に尋ねる砕蜂。
「床暖房とか自動ドアとか夜一さんがきやすいじゃない」
「大前田、夜香様の隊舎もお前が自腹で改装してこい」
「相変わらず何無茶苦茶言ってるんですか」
大前田を睨み付ける砕蜂。うろたえる大前田。
「いいわよ。夜一さんが来たら連絡してくれたらいいしそれに私一週間くらい副隊長連れて現世に行くことになってるから」
「いつの間に」
「母上だけ喜助さんに会うなんて狡いです」
「喜都・・喜助さんの写真撮ってきてあげるから」
「お願いします」
夜香は心の中で「ちょろいもんね」とか思っていた。
「砕蜂には夜一さんの写真撮ってくるね」
「ありがとうございます」
「夜一様のどこがいいんだか」
大前田を睨み付ける砕蜂と夜香。
「母上まで」
「ところで現世に行く準備はしないんですか?」
「私は終わってるの。桃ちゃんがまだなの」
「砕蜂隊長」
「なんだ」
「お話の最中に申し訳ありませんが五番隊副隊長雛森桃様がいらしています」
「ここへ通せ」
「はっ」
「あの・・・四楓院隊長」
「準備できた?」
「はい」
「じゃっ、行きますか」
「もう行かれるのですか」
「ごめんね。お土産(夜一の写真)いっぱい持って来るからね」
「はい///」
立ち上がり砕蜂に封筒を渡す夜香。
封筒の中身を見て頬を赤く染める砕蜂。
「夜都達はゆっくりしていきなさい」
「えぇ」
雛森を連れて出ていく夜香。
「貴様は帰れっ」
砕蜂に睨まれる喜都。
目を反らす喜都。
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