Novel

□二人の時間
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「なァ、銀時ィ」
とある昼下がり。
「んー…?何、晋ちゃん」
二人は歩き疲れたのか木陰のベンチに座った
「俺等ってさ…いつ迄一緒に居れるンだろーな」
「…どしたの急に」
急な問い掛けに顔を覗き込む。
「いや、な…俺等は男だし結婚なんざ出来る訳あるめーだろ?何か…その…アレだ、お前と」
「晋ちゃん、あのさ」
「話してんの遮んなっ!!…って何だよ此の箱」
銀時が徐に渡したのは小さな小さな箱で
「開けてみ?」
「少し背高いからって頭を撫でるな!!…小さくて冷たいな…ってオイ、此」
中から出て来た小さくてひんやりとしたモノを握り締め見上げる晋助。
「結婚指輪。俺頑張ってパフェ我慢したんだぜ?」
「ばっ…こんなの恥ずかしくて自分ではめられるか///!!」
「なら俺がはめてやるよ」
少し力強く手を引き寄せて、でも緊張しているのか震える指で嵌める銀時。
「…お前、馬鹿じゃねーの」
「何を今更言ってんの?」
顔を近付けてニッと銀時が笑えばぷいっと顔を背ける晋助。
神様、俺やっぱパフェ我慢して良かったわ
「何ニヤついてンだよ、気持ち悪ィ」
「アレ、晋ちゃん何時の間にこっち向いたの?」
「…五月蝿ェ」






とある昼下がりのベンチにて。

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