Novel

□3ーZ・朝
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朝の教室。
騒がしい教室の中で、土方は一人椅子に座り、頬杖を付きながら浮かない顔をしていた。

・・・おかしい。高杉が先週から来ない。
アイツと付き合い始めて、もう3ヶ月・・・絶対、おかしい。
今までこんな事は無くて、もし休んでも必ず電話して・・・って、オイ。
何女みてェに考えてんだ、俺。いつも電話してくるのは高杉で、いつも休むのは風邪だけで、決まって熱っぽい声で俺に助け求めて・・・
「何してんですかィ、土方さん。」

考え事をしていたら、ぽんっと肩に手を置かれた。

「・・・総悟!?」
「何でェ、その驚き。どーせ手癖の悪い好きな女の事でも考えてたんじゃねェですかい?」

そう言って、ニヤニヤと笑う総悟。

「・・・違ェ。」

微かに赤面し、目を反らす土方。

女の方が未だマシだ。絶対。
つか・・・何で総悟がこっち見てくんだ?

「土方さん、熱でもあるんじゃ・・・」
「・・・ガキじゃねェよ、額くっつけてくんじゃねェ。」
「・・・土方さん、俺ァ」

真剣な声の総悟。

「うっとーしーわアァァ!!!」

土方は、気付かず総悟の頭を掴み机に叩きつけた。

あ、やべ・・・サディスティック星の王子呼んじまったか・・・?

「オイ、総・・・」

恐る恐る声をかける土方。

「痛ェや、土方さん。」

沖田はそう言って、頭を押さえてふらふらと立ち去った。

・・・何だ、アイツ。やけに大人しいな・・・

「オーイ、授業始めっぞー。席に着けー、休みは手ェ上げろー。」

ガラガラと扉が開き、銀八がだるそうな声と共に入ってきた。

「無理だろアンタアァァ!!!」
「うるさいよー、其処のメガネ君。」

うるさくしたのはアンタだ、先生。
とりあえず、昼休みにでも職員室にでも寄って高杉の事を聞くとしよう。

そう思いつつ、土方は次の授業の準備を始めた。

・・・next、次回予告。
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