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□真夜中蜜味
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『10代目…あの、』
『ん?なに?』
『っう…』
首筋に唇を這わせる。
『なぁに?聞こえない』
『…ベッド…行きませんか…?』
『ベッドまで我慢できないから無理』
腰のラインを指でなぞると面白いくらいに体が跳ねた。
『ぁあっ、』
『こっち向いて?』
舌をつかまえる。
深いキスでキミの体の力が抜けていくのがわかった。
『んッ…、っふ』
あー。ヤバイのは俺の方。
キスだけでイキそうとか有り得ない。
『獄寺くんの可愛いお口で舐めて欲しいな』
『…うぅ』
ようやくこの状況からの脱出を諦め膝立ちになったキミは、壁に寄り掛かって立つ俺のベルトにのろのろと手をかける。
『ん…、獄寺くん、上手だよ…』
ホントに上手になった。
ドコでそんな舌使い覚えたの?…って、仕込んだのは俺か。
以前は舌を這わせるだけだったけど、
今はキミのあったかくてやわらかい口の中全体が吸い付いて気持ちいい。
思わず腰が動いてキミがのけ反る。
『んくっ、…んんッ』
『ごめん、のどに当たっちゃったね』
キミが涙をいっぱい溜めた上目使いで俺を見る。
…その表情たまんない。
『美味しい?』
『…っっ』
口を離さないまま視線を横に逸らして小さく2回うなずく。
美味しい訳ないじゃん。変態だなキミは。
『そんなにしたらもうイッちゃうよ』
体を引き離す。
このままキミの口に出すのも素敵だけど、俺だけ先にイキたくないんだよね。
手の甲で口を拭うキミの頭をなでなでしてあげる。
『上手にできたからご褒美あげなくちゃね?』
『え…?』
『獄寺くんのも舐めてあげる』
『やっ…駄目ですそんな!!』
『なんで?』
ベルトにかけた手を押し戻される。
『10代目に…そんな事っ、させられませんっ』
つまんないの。
セックスの時くらい、余計なコト考えずに快楽に溺れたってバチ当たんないよ。
まぁ、それもいずれ俺が変えてあげる。
『じゃあ立って壁に手ェついて?』
『あのっ、ほんとにココで…』
『ご褒美だよ。いっぱいシてあげる』
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