‡Z×C‡短篇‡

□Please say yes,yes,yes
2ページ/2ページ


「じゃ、プロポーズやり直すから可愛く返事してね」
「はぁ?」
「え、今結婚すること決まったでしょ?やっぱプロポーズは後で話題になるからちゃんとしないと」
「どこで話題になるんだよ…てゆーか、決まったも何も結婚なんて出来ないってば」
「たぶん出来るよ」
「…ザックス、市役所行って聞いて来なよ」
「いや、頼んでおいたし」
「はぁ?」

まさか役所に神羅の圧力がかかって…まさかな。…いや、有り得る。おおいに有り得る。
クラウドが頭を抱えていると、ザックスが言った。

「クラウド、俺、お前をぜったい幸せにするから。だから、結婚して欲しい」

稀に見る真剣な顔。
セックスの最中にたまに見せる、少し切羽詰まったような。真直ぐで真摯な、碧い瞳。
クラウドはときめき(死語)に逆らえなかった。
真面目な顔のザックスは、かつてナンパ王の異名があっただけあって、悶絶するほど男前。もちろん笑った顔もかなりのものだが、やはりお気楽能天気なザックスがたまに見せる真剣な表情には、クラウドも勝てない。

「…はい」

思わず頷いたクラウドを、これでもか!という太陽並みの笑顔でザックスが抱き締める。

「あ、婚姻届出さなくちゃ」
「ねぇザックス、本当に男同士で出来るの?俺初耳なんだけど」
「うん、セフィロスに土下座しといたから大丈夫」
「は?!」
「あんたしか頼める相手がいないんだ、なんとかして!って頼み込んだら、そんな事くらい簡単だ、って言って上層部にかけあってくれたみたい」
「法律まで変えるのかよ、神羅は…。でもなんでセフィロスさんが…?」
「銀だこが好きなんだよな」
「…支離滅裂」
「いや、セフィロスが銀だこ大好物で。でもさぁ、さすがに買いに行けないでしょ?英雄が。だから一年間銀だこについてはパシリでいいよ、っていうのの見返り」
「そんなに好きなんだ…」
「でも美味いよな」
「美味いけど…」

クラウドはしばらく頭を抱えたが、気を取り直してザックスに言った。

「じゃあ仲人はセフィロスさんにお願いしようよ」
「そうそう、俺もそれ考えてたの!」

二人の話は結婚式の形式にまで及んだ。結局は似たもの夫婦。
次の日には婚姻届を出しにいきましたとさ。




2008.01.18
自分でも意味わかんね。スミマセン。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ