「……はぁ、すっかり遅くなっちゃったのサ…。この平和なプププランド、スーパーが点々としか無いのが欠点なのサ…」

時は23時。あたりはすっかり暗くなり、青と赤のピエロ帽の彼……マルクは、ぶつぶつ、と買い物袋を提げながら独り言を呟き、自宅…小さなツリーハウスへの、沢山の高い木に囲まれた道を歩いていた。

「今日は鏡の国とかいうヤツからやって来たシャドーカービィ…だっけ、そいつらに悪戯するのがとても楽しかったのサ…。あー、アイツらのあの顔を見るだけでご飯3杯はイケるのサっ!」

ぷくく、と含み笑いをして、スキップしたり、時には走ったり。と子供らしい挙動を取っては、思い出を振り返って一人で笑う。
在りし日の、このポップスターを支配しようとしていた彼の面影はすっかり無くなっていた。

……ガサ。
彼の歩く道を囲う深い深い、草や低木の群が少し動いた。
しかし、鼻歌までも歌い出した彼は気付く筈もなく。

「……何が“悪戯”ダヨォ。ボクはまだ、キミのコトは信じテたのにナァ…。」

__刹那。
ガサッ!とその草群から飛び出したその影から、マルクは回避する事もできず、押し倒される。

「__な、誰なの………ッ!?」

流れる手つきで、“彼”はマルクの口に自身の手を入れる。

「も、がッ………何するのサっ!噛み切っ……ひぎッ!」

マルクの言葉はそこで途切れた。
“彼”がマルクの口に突っ込んだその手で、マルクの舌を思いきりぎゅい、と引っ張ったからだ。

「……立て」

「ひッ………はふッ……ッ」

どこか聞いた事のある声だ、なんて思う隙も無く。マルクは提げていた買い物袋をドシャ、と落として、言われるがまま立つ。

「……フ、クフ、クフフフ……ボクを覚えてイナいカイ?」

青い影は、ゆっくり…訊く。

「かなーり、昔のコトだけドォ…一緒にワルいコトとかしたよネェ?ちっちゃいコトからおっきイ事マデ…」

“彼”は、まるで幼い子供に言い聞かせるかのような口調で、マルクに問う。

「ぎッ……知ら、知らないのサぁ……つッ、痛、痛いぃぃ……はぎゃぁッ!」

知らない。そう答えると、おもむろに“彼”は握っていた舌を思いきり押し潰し、パッ、と手を離す。

「……ッは、はァッ、は………。オマエ……!何処の…ぐぁッ!」

解放され、顔を見てやる、とキッと睨んで首根っこを掴もうとしたが、ひゅっと難なくかわされれば、あっという間にまた、マルクがうつぶせで、潰されているかのような体制に押し倒される。

「……ま、それはベツに良いンだけドォ……。」

まぁそうだろうね。と心の底から軽蔑したような視線をマルクに向けるが、マルクからはその表情は見えていない。
“彼”は、自分の前に醜く倒れているマルクの頭を殴る。

「い"ッ………??あ"ッ、ん"ぅ"ッ、べッ…!や、やめッ…かはッ"…嫌だ、やだ、もうやめッ、殴らないでッ、殴らないで下さッ……!」

「…殴る度に、キミは可愛らしい声を出しテくれるネェ……。ふ、ふふ。ふふふふふ。加虐心をボクに与えるキミが悪いんダヨォ……♥」

5発。6発。殴る。殴る。殴る。
バキ、ドゴッ、ガァンッ、と、マルクの声と共に打撃音が響く。

「あハッ、はははッ……!!可愛いネェ。可愛い。可愛いんダヨォッ!………壊したくなっチャウ………♥♥」

10発。20発。ボキッ。ガッ。ビシャッ。

「……かひゅッ……お"ッ、ッ"………~~~~"~"~"……!」

次第にはマルクの声が途切れ途切れで小さくなり、代わりにビクッ、ビクビクッ、と反射神経で身体が自然に動くようになる。

「……モッチロン、意識飛んだって逃がさないカらネェ……?」

うつ伏せのまま顔をべしゃ、と床に突っ伏し、“彼”が殴った事によってできた血溜まりの中で溺れそうなマルクを“彼”は、まるでゴミを水中から取り出すかのように乱暴に帽子を掴んで目線を合わすと。

「アハッ!アハハハッ!面白ぉイ。何そのカオ!ハッ!あハっ!」

さっきまでマルクを殴っていた手で水の魔法弾を作り、べしゃ、ばしゃ、と当て始める。
その冷たさに、マルクは目を覚ます__地獄に引き戻される。

「冷たッ……ひッ………ごめ"んなさッ…ごめんなさぁ"ッ……許してっ、くださ………ヴッ、ッ"……!」

もう涙か水か解らない位に顔がぐちゃぐちゃになりながら訳が分からないままがむしゃらに許しを乞う。

「フ、そりゃア無理だよネェ…。こんナ弱っちいヤツじゃ…雑魚ピエロが!オラッ!」

そんな許しも聞いて貰える筈がない。ただただマルクは、“彼”からの暴力を受けるしか無いのだ。

「………ア。なンかムラムラしてきたヨォ」

ふい、に“彼”がマルクの帽子を掴んでいた手を引き、またべしゃっ、とマルクは床に突っ伏す。

「…ッが……!?ンっ……ゲホッ、ゲホッ、ガハァッ……!かひゅッ……、エ"ッ、ア"……」

必死に呼吸を整えて、ここから逃げなくては。とマルクの脳が危険信号を出すも、足も、翼も、顔も殴られて、ふるふると震えることしかできず、痛みで身体がビクともしない自分に絶望する。

「ハぁッ……キミ、結構カワイイ顔してるヨネェ……♥ヨシ……今度はソッチで虐めてみるカ…逃げようとしたって無駄ダヨォ?ネェ。"道化師"サン?」

呆気なくぐい、と“彼”はマルクの蝶ネクタイを掴み、自分の口元に引き寄せては、キスをした。
深い深い、ディープキスを…。

「……〜〜?!!!ッ、…〜〜〜〜……………~!!、!!!………………!!………!……ぷ、はぁッ……!!」

息が出来ない。痛い。痛い。しんどい。しんどい。苦しい。苦しい。苦しい。
意識を失う直前に口を離され、マルクはぜぇ、ぜぇと浅い息をつく。

そんな休息ともいえない休息もつかの間。“彼”は……彼は、自分のペニスをおもむろに、マルクに押し付けた。

「……!、?!!!。ちょッ……な、何の真似……擦らないでッ……!ッあぁうっ…!?」

ぬる、ぬるる。と、もう先走りでいっぱいの彼のペニスは、マルクの股部分を擦り上げる。

「…ッや、やっ……やだッ……!やぁっ………も、やだっ…………!!」

_その行為に、感じてしまっていたマルクはもうやだ、と懇願の目を上目遣いで彼にまた乞う。

「やだァ?コノ、ボクのペニスを、キミに挿れるのガ、ヤダ……?」

彼の隠れた口部分は、にたぁ、と笑った……気がした。

「や、なのッ……むりッ、そんな、入らない、のサ……!!」

「じゃあ入れるネェ♥」

「へ、ぁッ………んぎぃィィィッ………!!!あ"ぉッ、やだぁ、やだ……!抜いてッ。抜いてお願いぃ"…んんぅッ♥♥」

ぱん、ぱん、と静かな森は彼らの行為の音を引き立てる。

「んやぁッ……いたいよっ……!お願い、お願いしまひゅッ!抜いてッ、抜いてよぉぉぉぉぉっ……!!ひぁんッ!!」

ずぷぷっ♥ぐりっ♥ごりごりっ♥♥、と、マルクの声は何も聞かず、彼は更に奥に奥に、挿入する。

「はァッ、ハぁ……♥♥えっろ……マルクぅ…………♥」

ぱしん、ぱしん、と軽くスパンキングすれば、その度にびくんびくんっ♥と身体を震わせ可愛い声を上げる。

「っあん…♥らめっ……、らめなの…サっ……!!こわれちゃっ、壊れちゃうのサぁぁ……!!」

「壊れろヨォ!!オラァッ!イけ。イけェェ♥♥」

だんだん悲鳴と嬌声の割合が変化し、甘い声が響く。静まる事のない接合音も、彼の声と共に大きくなり。

「やッ……おなかぁッ、おなかやぶけちゃッ……!!怖いっ、怖いのサぁっ……んぅぅぅぅぅ♥♥♥♥」

どぷ♥びゅくくく……♥♥

「……クク…」


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