『先駆者と整頓係は付き合っている』


上記タイトルが分からない方へ。
一応、説明させていただきますね。

たかせまるが所属する謎解きチーム、【解人(ときんちゅ)】
かりんちゃんや純奈さん、斉藤優里さんも所属しているわけなんですが、どうやらそれぞれに役職があるようなんですね。

全員は説明しませんが、
・高山さんー先駆者
・西野さんー整頓係
・純奈さんー潤滑油
これから出てくるこの三つだけ、頭に入れておいてくださいね。

ちなみに、解人については、
かりんちゃんのインスタの方でご確認ください。

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本日も集まっている解人。

リビングの机でメモをとりながら、テレビ画面と手元を睨めっこする二人。
恐らく、先駆者・高山さんと潤滑油・純奈さんあたりかな。

「あー...えっまって、じゃあ、これこうじゃない?!」
「おっ、すご!さすが先駆者っ、かりんちゃーん、一実さん30秒で解いたー」
「えー!!ほんとに?!やっぱ一実さんいないと解人ダメだわ」
「いやいやぁーっ、たまたまだから!」
「それゆうりもやったけど、たぶん一生解けないと思う」

かりんちゃん、純奈さん、優里さん、三人が集まっても解けなかった謎解きをパパッと解いちゃう高山さん、さすがですね。

ちなみに、高山さん純奈さん以外のメンバーは、キッチンの方でパタパタ動いてます。
かりんちゃんは料理担当。
優里さんは味見担当兼つまみ担当。
西野さんは飲み物担当です。

「じゅんなぁー、何飲むー?」
「コーラあるよね?とりあえずコーラ入れといて」
「はぁーい」

と、ここでようやく。

「かずみーん、飲み物何がいいー?水ー?」

「ダメダメ!水は飲めないよ、なぁちゃーんっ」

「くくっ、早よ言わな、入れちゃうで...?」

「待って待って!じゃあファンタ!グレープでお願いしますっ」

「ふふはぁーい、」


...え?甘。
甘くない?何これ?

そうです。そうなんです。
お気付きだと思いますが、この二人、付き合ってるんです。

当然ですが、解人メンバーは全員知ってます。
すでに公認の仲です。

ただ、なるべくいちゃいちゃし過ぎないようにしているせいか、はたまた根っからの“スキンシップ好き”が影響しているのか、
二人一緒にくっついて座ったりすることはない。

どちらかというと、純奈さんと西野さんが隣同士座ることの方が多いし、
かりんちゃんの肩に頭を預ける西野さん、という構図もしばしば。


そうして、全員がリビングに揃い、夕食もつまみながら、ゲームに夢中になっていると、
やはり席順は隣同士じゃない高山さん西野さん。

かりんちゃんの隣で顎を摩りながら考える高山さんと、
純奈さんの隣で使い終わったヒントを整頓していく西野さん、それぞれ役目を果たしています。

「だめだぁ、わかんない...ちょっと休憩がてら、食器洗いしてきますっ」

「置いてていいですよっ、私やるんで」

「いやいやっ、かりんちゃんはそのまま続けてて!
で、解けたらヒントだけちょーだいっ」

「ふふっわかりました!お願いしますっ」

「はいヨォー!」

本来スイカメンバーのパーティーだと、絶対かりんちゃんが洗う予定の食器を高山さんが洗ってくれるとか、
それを静止しようとするけど高山さんの優しさに喜び隠せないかりんちゃんとか居そう。

そんで、皆んながリビングで謎解きを進める中、
ひとりゴシゴシ食器洗いの高山さん。

その背後から、すすっと現れるのが、

「かずみん、ななも手伝うことある...?」

整頓係・西野さんなわけですね。

リビングからの視線が、一気に集中。
皆んな謎解きどころではありません。
一応『いちゃいちゃし過ぎない』を暗黙の了解としているわけですが、
二人きりになるとそれが簡単に破られたりしちゃうんです。


「大丈夫ヨォー、なぁちゃんもゲームやってきな?」

「えぇー...ななも休憩したいねん...かずみんと」

「アァ...なぁちゃん...、いいよ、ここで休憩しとく?」

「ふふっ、うん。背中いとくなぁー?」

これはー....アレですか?
休憩と書いてえちえちと読むー、とか、そういうやつですか?

高山さんの肩に鼻を埋めてスンスン香りを堪能する西野さん、お腹に腕を回してぎゅっと抱きつきます。

“みんな、ななたちのほう、みてるかな...?”
“でも夢中になってるはずやし、みてないやんな?”
“...ちゅー、のひとつぐらいしても...っ”
“バレない、やんな...?”

無駄なポジションシンキングが頭を占領。
お花畑の脳内は、高山さんの唇のことしか考えられません。

「かずみん...ちゅ、」
「だ、だめだよぉ...なぁちゃ、」
「いっしゅん、だけやで...?」

あの西野七瀬に身体を密着させられて、上目遣いで見つめられて、止められる人間が何処にいるでしょうか。

もちろんこのお方も、無理に決まってまして、


「一瞬、ね...、」

「ふふ、かずみん、....んっ、」

「ん、...ふふ、」

「へへっ」


“かずみんと同棲したら、こんな感じやんなぁ、”
と妄想収まらない西野さんでした。



“おいおい、誰か止めてこいよ、”
“ゆうりも、ああいうのやってみたいなぁー”
“あのぉー、ここ私のキッチンなんですけど...?”


ご覧いただきありがとうございます!
デモ版は以上になります。
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