短編
□素直
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夢莉が泊まりに来てくれた日。
「夢莉!もう明日から1週間以上会えへんで?」
「そうだねぇ」
「寂しいねんけど!」
「でも今までもあったから大丈夫だよ」
ちょっとくらい寂しがってくれてもええやん…
平気そうな素振りを見せる夢莉に
少し腹が立ち
「夢莉は寂しくないん?」
「んー寂しくないわけではないかな?」
なんやねん、その曖昧な感じ
「素直に寂しいって言えばいいやん」
「でも初めてじゃないし…」
寂しいって思ってるのは私だけなんか、。
「じゃあもういい…しらん!」
「え…さやかちゃん…」
私を呼ぶ声が聞こえたけど、頭の中はイライラで支配されていて振り返る気にもならなかった。
こんなんで怒るなんて大人気ないよな……
そんな反省をしたけど、今の私は夢莉に何言うかわからないし戻る気にもなれず、寝室に向かった。