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□こんな日も
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「彩さーん、準備できた？」
「あと髪の毛だけー…」
「なら、髪の毛セットしてあげるからご飯食べて？」
「おなか空いてへんからいらん」
「少しだけ？ねっ？美味しいサラダ作ったから。くるみパンも買ってあるよ」
「…わかった」
そういうとしぶしぶ食べ始める。いつも朝ごはんは嫌がるけどいつも以上にゆっくりだな。それも可愛いけど。
「髪型は何にしますかー？」
「今日は会議があるからポニーテールで」
「えー…、やだな」
「なんやねん、いやって」
「彩ちゃんのうなじおっさんたちに見せたくない」
「何言ってんね、いててっ…」
「まだお腹痛い？」
「ちょっとマシになったけどやっぱり痛いな…」
「薬持ってくるね」
「いやや、飲まへん」
始まった、いやいや彩さん。これが始まると中々うんって言わないんだよなぁ。
「飲まないと痛いよ？」
「いややっ…」
「じゃあ飲もっか」
「それも嫌や…」
「苦くないよ？」
「でも薬が嫌なの…！」
ここまで来たら最終手段だな。
「飲んでくれたらチューしてあげるよ」
「飲まないと…？」
「飲まないと今日は手も繋いであげない」
「っ…、じゃあ飲む…」
「ん、いい子だね」