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□仕返しに
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「あ、ちょっと手首みせて」
「ん?」


「よかった、痕は残ってないね」
「手錠は残らんってみたよ?」
「彩ちゃん、結構ガンガンしてたから終わったあとはすこーし赤く残ってたんだよ」

「もうすぐでできるから座ってま…」
「私が攻めたかったのに…」
「まだ言うの?笑」

私が後ろから抱きつけば料理していた手をとめ向き合うように変えられる。

「彩ちゃんは可愛いから受けが似合うよ?」
「仕返ししたかった」
「仕返しって怖いこと言うなー。」
「なぁ、これまでの女の人もみんな受けやったん?」
「んー、女の人はね」


「けどねー、こんなに攻めてるだけで気持ちよくなるのは彩ちゃんだけだよ?」
「気持ちよくなってるの?」
「なってるよ。最後潮吹いたときなんてめっちゃ興奮した」
「変態」
「そんな変態を襲いたくて変態なもの買ったのは彩ちゃんでしょ?」

そう言われると何も言えなくなりとりあえず立ってるのも少し辛いし椅子に座って待ってることにした。



「はい、おまたせ」
「…」
「チュッ」
「こんなんじゃ機嫌直させへんから」

「でもさ、私がこんなに攻めたいと思うのも可愛いって思うのも興奮するのも彩ちゃんが初めてで彩ちゃんだけだよ?」
「…許す」
「可愛いねー」



なんだかんだいつも言いくるめられる…。
次はどんな手を使おうかな…?


「あ、そうそう。今回は優しくしてあげたけど次は許さないからね?」
「…はい」

どこが優しかったのか教えてほしい。けどそんなこと言ったらあとが怖いので飲み込む。

「それに本当はあんな攻め方は好きじゃないからしたくないんだよね」
「勝手にやってきたくせに」
「私は制御しようとしたけど可愛くてつい…。けど、ほんまにこれ変に発展するとハードSMやろ?ドMな彩ちゃんなら感じると思うけどやっぱ普通のが感じなくなるっていうし嫌なんよ」
「そんな真顔でアホちゃう?」
「アホちゃうって…。だから、これからは玩具買わないでね。」
「もう買わんよ。怖かったもん」
「感じてたのにねー」


感じてたと怖かったはまた別。
でもこのままじゃ悔しすぎる。



「…次はどうやって仕返ししようかな?」


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