タプテソ

□LOOK AT ME
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「ねぇ!なんで僕のこと連れてったの!!?最後になんかアイツに言ってやりたかったのに!!」


場所を移動するなり僕はマネヒョンに文句を言った。けれどマネヒョンは呆れながら、首を横に振るだけで、僕は口を膨らませてそっぽを向いた。


大体アイツは馴れ馴れしいんだ。音楽番組でどちらかが1位を取った時は抱きついてきて仲良しアピールしてくるし、バラエティで仲良い芸能人ではいつも僕の名前を上げてくる。おかげで周りから『TOPさんと最近連絡取ってる?』なんて聞かれる始末。僕だってテレビだから一緒に笑ってるけど、皆が見えてない所で何回アイツの足を踏んだことがあるだろうか。
それでも毎回毎回やたらと絡んでくるアイツは本当に頭がどうかしているのだと思う。


「あー・・・それにしても、あの看板だけは変えないで欲しかったなぁ・・・やっぱ世の中顔なの?」

僕があの看板に載るようになったのはデビューして3年前のこと。元々看板が出来たのも3年前。
つまり、僕は1番最初に看板に載った芸能人だったということだ。
初めて見た時の感動はどう言い表したら良いのか今でも分からない。それ程嬉しかった。

それから僕は上手くいかない時や、落ち込んだ時はいつも看板を見て、自分自身を鼓舞してきたんだ。

ってん??
なんであいつがその事知ってんだ?
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