スンテソ
□僕の名前を呼んでください
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「テソンア、俺彼女出来たんだ!」
嬉しそうに報告してくる僕の想い人、
スンヒョニヒョン。
最近忙しくて、声すら聞いていなかったが、連絡をくれて会った瞬間、僕はもう何度目か分からない失恋をした。
ずっと告白し続けたんだけど、なかなか相手にしてくれなくてさぁ〜、あ、ヒョリって言うんだけど・・・なんて僕の大好きな笑顔で惚気ける彼をみると心臓が痛んで仕方がなかった。本当に酷い人だよなぁ。
「ヒョンよかったね!もぉ〜ここ5年くらい彼女いないから、僕も心配してたんですよぉ〜!!」
心にも思ってないこと言って笑って、酷いのは僕の方か・・・
今回も3ヶ月も持たないような恋愛にならないかなぁなんて、最低なことを願った
だからバチが当たったんだ
ーーーーーーーーそれでは、新郎新婦の入場です
幸せそうに式場内へと足を進めていく、
スンヒョニヒョンとヒョリヌナ。
2人は美男美女で、とってもお似合いだ。
ヒョリヌナはヒョン高校の先輩。久しぶりに再会してヒョンがヌナに一目惚れしたらしい。すごく性格も良くて、年の離れた弟がいるらしく、僕にもとっても良くしてくれる。
本当に僕のつけ入る隙なんて1つもなかった。
2人さえ、幸せになってくれれば僕はもう満足だ