KOOKV
□嫉妬
3ページ/3ページ
【テテside】
『……ん?』
目を覚ますと見慣れた天井が見えた。だんだん感覚が研ぎ澄まされてきて後孔の異物感に気付き、まだ終わってないという事実に絶望する。
『んあ"…!?』
ブチっという何かの膜を突き破るような音と、鈍い痛み。普段なら届くはずがない未知の領域に、熱いモノを差し込まれる感覚。
「あ、やっと起きた。」
意識が朦朧としていて、グガの肩に片脚を預ける体勢になっていることに気が付かなかった。
『あっ、やだっ、そこ変!んぁあ、、あっ』
汗だくの顔に少し苦しそうな表情を浮かべて、誰も触れたことのない場所を遠慮なく抉ってくる。
痛いとも気持ちいいとも言い表せない辛い感覚にのたうち回って、喘ぎ苦しむことしか出来ない。
「どう?謝る気になった?」
今のグガは自分の情慾を僕を痛めつけるための凶器として使っているんだ。それに気付いて、あまりの恐怖に僕はとうとう屈した。
『んぁっ、、ごめ、なさいっ、グガ、、許してぇっ』
今更えぐえぐと泣きじゃくりながら懺悔するとグガの腰が止まった。中に入ったまま抱き寄せ膝に乗せられる。
「……分かってくれてありがとう」
僕の太腿に温かいものが降ってきた。
『え…?グガ?』
「ごめんなさい、ヒョン。こんなに酷いこと、いっぱいして……痛かったでしょ?」
真ん丸の澄んだ瞳からポロポロこぼれる涙。泣いてる顔は昔からずっと変わらない。
『なんで泣くの…?泣かないで。僕が悪かった』
「ヒョンのことになると、何も抑えられなくなって……そんな自分が1番許せない」
色んな感情が押し寄せてきて何をいえばいいのか分からなくなった僕は、グガの少し開いた唇にそっと自分の唇を重ねた。
『んぁっ、おっきくしないで、、あ、グガまだ苦しいの…?はやく出して?』
ふわっと後ろに押し倒される。さっきとは打って変わって優しい動きに身を委ねる。
「ヒョン、、俺、こんなに好きなの、ヒョンのこと」
『んっ、うん、、わかったよ。あっ、、、ぼくも好き』
「も、イきそう、、」
『んぁ、あっ、、出して…?』
熱いものが奥まで流れ込む。
「ねぇ、だからお願い、、これ以上苦しめないで。自分勝手なこと言ってごめんなさい。」
『うんっ、ちゃんと、言うこと聞くね』
「ヒョンは俺のことだけ見てて。」
『グガのものになれたあの日から、ずっとグガしか見てないから』
「ほんとに?」
『そうだよ。あ、もっと前から。グガが僕を好きになる前に、僕はずっとグガだけを見てた』
「じゃ、ずっと俺だけのヒョンでいて。それから、この先もずっとヒョンの俺で居させて。」
『うん、ずっと僕だけのグガだよ』
この日から僕は衣装の乱れをちゃんと自分で直すようになりました。