小さな話
□雨と大空と…
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ツナは何時でも、笑っている……
悲しい時でも…
辛い時でも…
その笑顔を曇らせた事等俺が、知っている中では一度もなかった。
人一倍泣き虫なくせに…
人一倍優しいくせに…
俺達…いや、俺の前では、一度も泣いた顔を見せた事がなかった。
ツナ…悲しいなら、辛いならへこたれてもいいんだ……
泣いたっていいんだよ……
誰かに…いや、俺に頼たっていいんだ…
ツナの頬が濡れる前に俺が、全ての世界を濡らすから…
ツナが泣いたなんて誰にも解らなくするから…
だから……俺を頼ってくれよ……
「ツナ……」
『雨と大空と…』
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