-Short Story-

想いの繋がった日
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「マルコっ!!!」

____ぎゅーっ...

「イア!!急に何するんだよい!!」

走ってきたかと思えば突然抱きついてくる彼女は、一番隊隊員のイア。
白ひげ海賊団の中でも、とても綺麗でスタイルも性格もいい(?)彼女はそこらの男共から狙われているような存在だった。
戦闘においても頼りになる存在で、エースと二番隊隊長を争うほどだった。

そんな彼女は何故かしばらく前から俺に懐いている...

周りを見渡すと、「隊長ばっかり」だの「ずるい」だの...
イアといれば、仲間なのに周りが敵のようになってしまう。

俺は特に何もしてねェのに、何故イアは...

「イア、そろそろ離れてくれよい」

「どうしよっかなぁ〜...」

イアは今にも意地悪をするような声で耳元に囁いた。

「キスしてくれたら離れてあげる...」

「な、何を言ってるんだよい!!///」

思わず俺が大声を上げると、イアは驚き、我に返ったのか俺に謝って逃げてしまった。

さっきのイアは一体なんだよい...


その日の夜、俺は昼間のイアの言葉の意味を考えていた。

実は俺もイアに好意を寄せている中一人だった。
そんなことを仲間に言ったり、雰囲気を醸し出せば大事になりかねない。ましてや、頻繁にイアの方から絡んでくるんだ。だから心に秘めていた。

見張りを終え自室の方に足を進めると、自室のドアの前にイアが蹲っていた。

「おい!!イア...何でこんなところで寝てんだよい!!」

「ん...あぁ...マルコ...」

俺はイアの体を支えて起こす。イアは眠そうに目を擦りながら立ち上がった。

「何でここにいるんだよい」

そう聞くとイアは恥ずかしそうに俯いて静かに言った。

「あのさ...なんか寂しくて...マルコと寝たかったの」

俺は心臓の鼓動が早くなるのを身に染みて感じた。
いつも予想外の事をしてくるイアだが、これはその中でも異常だ。...俺と寝たいなんて。

「別にダメならいいよ」

「ダメとは言ってないよい...入っていいよい」

俺はドアを開け、イアを部屋に入れた。本当にこんなことをしてよかったのか...

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