神をも狂わすもの
□2. 目覚め
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「どうしてこうなったの...」
私は背中の痛みを堪えて歩き始めた。月を探さなきゃ...
「あぁ...痛い...」
私は片方の翼でゆっくり夜空を飛んでいた。
見渡す限りの海。ここは空より下にある世界だとわかった。
私は海を眺めながら徐々に高度を上げ、雲の中に入ると、冷たさが傷に痛んだ。
もう少し...もう少しで雲を抜ける!そうすれば...!!
雲を抜けると、広がるのは月が照らす雲海。
私は月に背を向けた。夜なら、私はいくら怪我をしても月の明かによって治癒することができる。ただし、失った翼は戻ることはない。
痛みが引き、私は早速エネルを探しに雲海の上空に飛び立った。
今は夜だから、私には強い味方がある。
月を見て私は微笑んだ。
絶対エネルに復讐してやるんだ...!!
しばらく進むと、ビルカとは違う島が見えてきた。
あれは確か..."スカイピア"
私は何かを察知してとにかく急いで空を飛んだ。