劇場版&番外編
□後
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翌朝
仕事を休むわけにはいかなかったので、病院は蘭ちゃん達に任せて出勤した。
新人ちゃんは今日、お休みらしい。
危ない…人手が足りなくなるところだった。
「じゃあお疲れー」
「お疲れ様です。お先失礼します」
沖矢さんに言われた通り、これから阿笠博士の家へ向かう。
ちなみに安室さんのお迎えはお断りした。
無差別殺人という話題性は落ち着いたから。
「こんにちは博士ー」
「おぉ◇◇君、来たか」
「うん。あれ?哀ちゃんは?」
「哀君なら、園子君に頼んで子どもたちと一緒にベルツリータワーへ向かったそうじゃ」
夏休みの宿題のためだとか。
沖矢さんのお手伝いなら、哀ちゃんが不在なのは助かった。
博士が一冊のノートを差し出してきた。
これは??
「沖矢さんから預かったんじゃ。今日FBI本部から届いたそうで、君に渡して欲しいとな」
「中身全部英語なんだけど…読めないよ」
「あぁ。なんでもアメリカにあったティモシー・ハンターの自宅から出てきたものらしい」
「ハンターって最初の容疑者だった…?」
「詳しいことを聞く前に、沖矢さんも出掛けてしまってな」
まさかアメリカ人の彼が、これを翻訳しろなんていう筈ないし…。
パラパラとめくっていたらふと目に入った一文。
これってまさか…
「ねぇ博士!沖矢さんはどこ行ったの?」
「さぁ?彼もサイコロの謎について考えてたようじゃから捜査してるんじゃないかのう?」
「分かった!私も出掛けてくる!」
「気をつけるんじゃぞー」
「うん!」
沖矢さんに電話をかける。
「もしもし沖矢さん!?」
『ベルツリータワーだ。ケビン吉野はそこにいる』
「そっちの要件が先!?」
相変わらずマイペースである。
ベルツリータワーには哀ちゃんたちが向かってることを伝える。
ノートについての確認は済んだ。
電話を切って蘭ちゃん達に電話するけど繋がらない。
諦めて犯人は沖矢さんに任せることにしよう。
私はベルツリータワーのふもとへ。
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