劇場版&番外編
□後
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翌日
予定通りポアロで朝食を取り、その後は毛利探偵事務所にお邪魔していた。
「おーい◇◇さん。携帯鳴ってんぞ」
「え?あ、すみません毛利さん」
「後は私が片付けておきます」
「ありがとう蘭ちゃん」
昼食をご馳走になって後片づけを手伝っていたとき、毛利さんから声がかかった。
あとは蘭ちゃんに任せて電話に出る。
…コナン君?
「もしもし?」
『◇◇さん…』
「え、どうしたの?何かあった?」
『……』
らしくない小さな声でポツポツと話しはじめたコナン君。
真純ちゃんが撃たれた…?
「コナン君は大丈夫なの!?」
「◇◇さんどうかしたんですか??」
『俺は大丈夫。さっき目暮警部にも事情を話した』
「分かった。準備してすぐに行くから待ってて!」
電話を切り、蘭ちゃんと毛利さんに声をかける。
「真純ちゃんが撃たれて意識不明だって…!」
「え!?」
「なんだって!?」
「すぐに準備して出掛けましょう!毛利さん、目暮警部たちもまだ病院に居るそうです」
「あぁ分かった!」
事務所を出て、すぐに病院へ向かう。
東都浅草病院
毛利さんは目暮警部たちのところへ。
私と蘭ちゃんは、園子ちゃんを連れて真純ちゃんの病室に。
「コナン君。真純ちゃんのことは私達に任せて」
「そうね。目が覚めたらすぐに連絡するから」
「うん…じゃあまた明日」
もう夜も遅くなりつつある。
蘭ちゃんと園子ちゃんにも帰るように言ったけど、2人とも首を横に振った。
「あれ?あんなところに花束置いてあったっけ?」
「でもすごく綺麗だよ。花瓶借りてくるね」
「…!2人とも、少し離れるね。すぐ戻るから!」
病院を出て駐車場を見回すと、見慣れた赤い車が一台。
「沖矢さん!」
「すいぶん気付くのが早いですね」
「そちらも情報が早いですね」
私が連絡するまでもなかったようだ。
「目が覚めたら連絡しましょうか?」
「いや…彼女と会うわけにはいきません。命に別状がないのでしたら大丈夫でしょう」
「そうですか」
心配しながらも、真純ちゃんが強い子だって信じてるらしい。
「それより◇◇さん、明日仕事が終わったら阿笠博士の家に行ってくれますか?」
「博士の家に?」
「えぇ。少し協力して頂きたいことがありまして」
「私で良ければ」
「ありがとうございます。では私はそろそろ。彼女をよろしくお願いします」
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