劇場版&番外編

□零
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「おはよう蘭ちゃん」

「◇◇さんおはようございます」



昨日、蘭ちゃんと2人で買い物をしてそのまま毛利さん家にお泊まりした。

前に新しい下着をプレゼントするって約束したままだったからね。

(※詳しくは本編第1章)



先に着替えを済ませて顔を洗う。

リビングに戻ると、ちょうどコナン君と毛利さんも起きてきた。



「おはようござます毛利さん、コナン君」

「おぉ〜…もう起きてたのか早ぇな」

「蘭姉ちゃん◇◇さんおはよ〜」

「もうお父さんもコナン君もシャキッとして!」

「ポアロで朝食にしようってことになったんです」



支度を済ませて下へ降りると、まだ看板は"CLOSE"のまま。

降りるのちょっと早かったね。

でもいい香りが漂っててとても美味しそう。



毛利さんがお店の扉を勢いよく開けた。



「グッモーニン!」



あらら…



「あ、おはようござます」

「おはようござます毛利さん。でもまだ開店前なんですけど?」

「だっていい匂いしてっからさー!」

「モーニングに出すミートボールとキャベツのミルクトマト煮です」



うわぁ…本当オシャレで美味しそうなもの作るなぁ安室さん



「美味そうだな。よし俺モーニング!」

「もうっ」

「すみません…」

「ごめんね梓ちゃん」

「ふふっ、どうぞ」



毛利さんがカウンター席で待ちきれない様子なのが可愛らしい。

4人もいるのにテーブル席に行かないのは申し訳ない気もするけど…。



「蘭さんと◇◇さんはどうします?」

「じゃあ私もモーニング」

「そうだね、私もモーニングにします。コナン君は?」

「あー…ボクも!」

「了解」



用意してもらったモーニングセット。

ミートボールとキャベツのミルクトマト煮が本当に美味しい。



「安室さん美味しいです!」

「ありがとうございます◇◇さん」

「こちらこそ…ってコナン君火傷しちゃうよ気をつけて」

「はふっ…うん!美味しい!」



みんなで美味しい朝食を済ませる。

そこへ、安室さんが今試作中だというケーキをサービスしてくれた。



「これも美味しい。試作中だなんて嘘みたい」

「うん、卵の味が濃く感じるね」

「あ!そうだコイツを忘れてた」



突然毛利さんが声を上げた。

みんなで彼の方を向くと、梓ちゃんに回覧板を渡している。



「あぁ、来月やる東京サミットの」

「サミット当日そこの道車通行止めだってよ」

「梓さん。店長には言ってあるんですがその日ポアロ休みますからお願いします」

「あ、はい。店長から聞いてます」



ということは安室さん、サミット警備に関わるのかな?

コナン君も興味深そうに安室さんを見てる。



「安室さん」

「ん?」



コナン君が小声で安室さんを呼んだ。

聞かずにはいられない性分だよね。

コナン君に耳を寄せる安室さん。

隣に座ってる私にも近くてちょっと緊張する…。

相変わらずとんでもないイケメンさん。



「公安の仕事もちゃんとしてるんだね」

「(その聞き方はかなり失礼じゃない!?)」

「フッ…相変わらずの詮索好きだね君は」

「へへっ」



優しい安室さんがあんな行動を起こすなんてこの時は思ってもみなかった。



東京サミット開催までまもなく





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