劇場版&番外編

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スタッフの目を盗み、コナン君に引かれて観覧車内部へ潜り込んだ。



「コナン君、どうやってここに?」

「FBIと別れてからスケボーで来たんだ。◇◇さんは?」

「赤井さんに連れられてきたの」



ホラ、と上を指すと赤井さんが歩いていた。

コナン君がなるほどと言った次の瞬間、彼の表情が一変した。



「◇◇さん、あのコード何だと思う?」

「コード?」



確かに言われてみれば無数のコードが観覧車全体に張り巡らされている。

コナン君が接続先の消火栓まで走り出したので慌てて追いかけた。



「これだけの電気コードが消火栓に繋がってるなんて」

「確かに変だよね…嫌な予感しかしない」

「下手に開けるわけにもいかねぇし」

「コナン君、ここからなら見えるかな?」



消火栓脇のスペースから中を覗き込む。

そこには起爆装置らしきものが置かれていた。



「ってことは、車軸に張り巡らされているコードの先についているのは恐らく爆薬…!」

「起爆装置があるってことは遠隔操作で爆発するかもしれない…」

「そうだ!ここにはあの人が!」



再び走り出したコナン君を追いかける。

さっきまで足音が聞こえていた赤井さんの気配が全くない。



「どこに行ったんだ赤井さんは!」

「電話、かけてるんだけどっ繋がらないの…!」

「頼む出てくれ!」



息も絶え絶えに走っていると、上から何かの物音が聞こえた。



「あそこか!」

「コナン君足元気をつけて!」

「◇◇さんも落ちんじゃねーぞ!」



まだ何か大きな音が続いている。

赤井さんあんなところで何してるの?



「赤井さん!そこに居るんでしょ!?大変なんだ力を貸して!」



大声で叫ぶコナン君を横目に私の体力はほぼ限界。

子どものほうが元気とはこれ如何に。



「奴ら、キュラソーの奪還に失敗したら爆弾でこの観覧車ごと全てを吹き飛ばすつもりだよ!」

「本当かコナン君!?」

「安室さん!?…どうやってここに」

「え、安室さん!?」

「◇◇さんまで!?…いや説明は後だ。それよりも爆弾はどこに!?」

「車軸とホイールの間に無数に仕掛けられてる!」

「消火栓に起爆装置が設置してあって、遠隔操作でいつ爆発するか分からないんです!」

「一刻も早く解除しないと!」



良かった…。

無事と分かっていたとはいえ、やっぱり顔を見ると安心する。

安室さんがチラっと後ろを見たところ、そこに赤井さんもいるみたい。



「分かった!FBIとすぐにいく!」

「うん!」

「はい!」





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