劇場版&番外編
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「撃墜命令!?」
「ジランバ大使からの要請があったそうです!」
警視庁のみんなが空自と連絡を取ってる。
拐われたコナン君とルパンの身が危ない。
自分の顔が青ざめているのが分かる。
安室さんが、怪我をしてない方の手を握ってくれた。
あったかい…
「安室さん…ありがとうございます」
「やはり◇◇さんはここに残ってください。心配なら潜水艦には僕が」
その申し出には首を横に振る。
「私がここに居ても状況は変わりませんから」
「◇◇さん…」
「コナン君はこんなところで死んだりしません」
私以上にいくつも過酷な状況を切り抜けてきた彼。
コナン君もまた、安室さんにとって大切な存在になると思う。
「くっ…兄ちゃんもとんでもねぇ女を捕まえたな」
「むっ。パパそれどういう意味?」
「えぇ本当に。だから捕まえておかないといけないんです」
「安室さんまで!?」
哀ちゃんに目を配ると、彼女は呆れ顔で少年探偵団のもとへ歩いていった。
潜水艦には乗らないようだ。
哀ちゃんも心配だろうに、ごめんね。
「準備出来たわよー!」
とんでもなく大きい潜水艦だけど、機器が詰まってるせいで乗るスペースは狭い。
移動中は安室さんにしがみつくしかなかった。
浮上すると、そこにはボートに乗った2人がいた。
「コナン君!」
「◇◇さん!?」
「無事で良かったよコナン君。怪我はないかい?」
「安室さんまで!?大丈夫だよ。それより◇◇さんの方が…」
「安室さんが治療してくれたし大丈夫。それよりごめんね、大変だったでしょう」
やっぱり空自からの攻撃を躱していた。
怪我がないことを確認していると、潜水艦から峰不二子が顔を出す。
「ハァイ!元気だったボク?」
「うわぁ!?」
コナン君が私の腰にしがみついて隠れる。
普段こんなことしてくれないからキュンとした。
安室さんとルパンが不思議そうな顔をしている。
「オメー、本当に何かあったのか?」
「どうしたんだいコナン君?」
「(がくがく…ぶるぶる…)」
「あはは…」
尋常ではない怯え方に背中をさすってあげる。
「小鳥ちゃんも怪我してなければまた一緒にお風呂に入りたかったのに」
「遠慮します」
「つれないわー」
「きゃっ!?」
おしりをスルッと撫でられて思わず悲鳴を上げる。
ルパンが『じゃあオレも…』と言って峰不二子のお尻に触ろうとした瞬間
見事な彼女の蹴りによってルパンが海へ落ちていった。
今回の事件はこれでおしまい。
おまけ
「結局ルパンを捕まえられなかったね」
「次こそ捕まえてやる」
「いえ、二度と日本に来ないで欲しいです」
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