劇場版&番外編

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「そうなんよ!コイツの怪我には姉ちゃんのおんぶが一番の薬やから」

「てめっ!ふざけろ!」

「コナン君…本当に大丈夫?」

「◇◇さん大丈夫だよ!」

「蘭さん、疲れたら言ってください。代わりますから」

「ありがとうございます安室さん、大丈夫です」



みんながスーパースネークに乗ると言って張り切っている。

◇◇はというと精神的にへとへとになっておりとてもそんな気分ではなかった。

安室と二人で子どもたちを見送り、少し離れた場所から見守る。



「安室さんも乗らなくて良かったんですか?」

「えぇ。そんな年齢でもありませんし」

「…そういえばジンとウォッカがジェットコースターに乗ってたことがあるってコナン君言ってたなぁ」

「!?」



驚きのあまり勢いよく◇◇を見ると、腹部に痛みが走る。

顔をしかめた安室を、彼女が見逃すはずがなかった。



「…やっぱりケガしてたんですね」



四人で別れて逃げた際、バイクに乗った男が拳銃を発砲し安室の左腹部を掠めていた。




「本当に貴女の観察力には驚かされます。治療済みですし、掠り傷ですから大丈夫ですよ」

「大丈夫か訊かれる前に言うくらいなら最初から教えてください。何もできないんだからせめて心配くらいは」



何も出来ないなんてことは決してないのだが、ここで話すことでもない。

以後気を付けると言って、安室は◇◇の肩を抱いた。



「にしても、まさかあの二人がジェットコースターに乗ったなんて。◇◇さんも冗談を言ったりするんですね」

「冗談じゃないですよ?」

「……」

「私は見てないですけどコナン君が言ってたのは本当です」



くだらない話をしていると、子どもたちがコースターで登っていく。

歩美が◇◇に気付いて手を振っている。

振り返していたら、元太の後ろに座る哀が何かしているのが見えた。



「…ちょっと待ってアレってまさか!?」

「まずい!あのままエリア外に出たら…」



間一髪で元太のIDが外れたと思ったが、急降下するコースターの勢いでIDが後ろの席に引っかかる。

◇◇が緊急停止させるために係員のところまで走る。

その時、安室と◇◇の上を通り過ぎる影



「え…」



コースターから離れた場所で花火のような爆発。

一周して戻ってきた子どもたちがコースターで騒いでいる。





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