劇場版&番外編
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スーパースネークに乗っている人たちの歓声が聞こえる。
「この声聞くとわくわくしちゃうね」
「そ、そうだね」
「あとどれくらい並ぶんだろう?」
「だいたい三時間半くらいですね」
「でもよー並ぶのもう飽きたぜ。腹減った」
子どもが三時間半も並ぶのは確かにキツイだろう。
しかしここで食い止めなければ、今夜10時を待たずに◇◇たちは爆死することになる。
考え事をしていたら、蘭が子どもたちにクイズを出して呆れられていた。
「(ダジャレを言う蘭ちゃんも可愛いな)」
「◇◇お姉さん、ミラクルランドあんまり楽しくない?」
「楽しいよ?どうして?」
「ずっと考え事してるみてーな顔だぞ」
「きっと安室さんが居ないから寂しいんですよ!」
「あーそっかー!」
「いやいや、ただ単に若い子たちほど体力がないだけだよ」
考え事はしているが、子どもたちの発想には苦笑いしか返せない◇◇。
ふと快晴の空を見上げる。
安室の目と同じ色の空が、今はただ見ているだけで落ち着くことができた。
「はぁ…列は全然進まないのに腹はどんどん減るばかり」
「ですねー」
「そういえばお昼まだだったね」
「じゃあ、私が並んでおいてあげるからあなたたち何か食べて来なさいよ」
しかし哀を一人残すのは可哀想だと子どもたちが焦る。
「蘭ちゃん、皆を連れて何か食べてきて。私まだお腹すいてないから哀ちゃんとここで待つよ」
「いいんですか?」
「うん。哀ちゃんもそれでいい?」
「えぇ」
「じゃあ◇◇さん、哀ちゃん、また後で」
◇◇と哀は、蘭たちが見えなくなったのを見計らって後ろの客に順番を譲る。
「これでいつまで保つかしらね…」
「出来るところまで頑張ろうね」
ーーーーー
場所は変わってここは神奈川県警。
何故かキッドの仲間と間違われた毛利と安室が警察に連行された。
さすがの安室も、今回の事件を警察には話せないため手を打てずにいた。
二人の釈放を待っていたコナンのもとへ、依頼人から連絡が入る。
彼は、何故かコナン正体が工藤新一であると知っていた。
《夜のカフェテラス》
これが第二のヒントのようだ。
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