劇場版&番外編
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《TAKA3-8》
依頼人からの最初のヒントだ。
安室とコナンは手帳にメモを取る。
高田から、毛利と安室にそれぞれ渡された依頼人との連絡手段。
一方的な指示を受けるだけの携帯電話。
それを受け取ると、三人は部屋を飛び出した。
安室の車は非常用にホテルに置いておき、毛利のレンタカーを使う。
安室は助手席で◇◇に連絡を取っているため、毛利が運転を行うことにした。
コナンは後部座席で謎について考えている。
「…というわけです。絶対に皆さんを外に出さないで。スーパースネークも絶対にダメです」
『……』
「◇◇さん聞いてますか!?」
『分かりました。安室さんは大丈夫ですか?』
「僕は大丈夫です。必ず事件を解決しますから、そちらは任せましたよ」
『ちゃんと元気に帰って来てくださいね』
「今回はあなたも一緒に帰るんですよ」
『ふふっ、そうですね。…ぉーぃ!…あ、呼ばれてるのでそろそろ行きます。頑張ってくださいね』
電話が切れると、毛利とコナンに向こうはこれで大丈夫だと伝える。
ヒントが指し示す場所へ一刻も早く。
ーーーその頃
「…というわけらしいから、協力してくれる?哀ちゃん」
「えぇ。とりあえず皆が並ぼうとしてるスーパースネークが問題ね」
「だね…」
◇◇は哀に事情を話した。
二人でため息をつきながら、呼ばれるがまま皆のところへ向かう。
なぜスーパースネークの身長制限を全員クリアしてしまったのか。
ーーーーー
時刻11:25
目的地到着
とある建物の中へと入る毛利、コナン、そして安室。
「なんでお前みたいな小学生のガキを一緒に…」
「おじさんだけじゃ頼りないと思ったんじゃない?」
「なんだと!?」
「まぁまぁ。子どもの発想というのは柔軟で頼りになることもありますし」
安室も毛利を宥めつつ、コナンを見ると目が合った。
確かに普通は小学生を同行などさせないだろう。
不意に、奥の扉が開いた。
出てきた男が、ここは来週取り壊されるから住むのは無理だと言ってきた。
4月4日、大きな白い鳥が飛んでいき、見慣れない車が朝と夕方で入れ替わっていたとも。
三人は手分けして各々捜査を始める。
地下から大きな物音がして、安室と毛利が駆け込むと、一室からコナンが扉を開けた。
「なんだお前か…」
「コナン君。呼んでくれれば鍵を開けたのに」
「通気口がなかったらお願いしてたかも」
機械室の中を調べると、大きなバッグがあった。
目出し帽、手袋、拳銃
この荷物の持ち主が、4月4日に事件を起こし逃走車をここで乗り換えたんだろう。
恐らくこの荷物こそが次のヒントだ。
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