劇場版&番外編
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再び、扉がノックされる。
入ってきたホテルスタッフによると、別室で依頼人が待機しているため移動を促された。
ただの控え室としてこの部屋があることにただ驚くばかりの◇◇。
移動した先には、さっきよりも大きい部屋
さらにその扉の前には
「あぃ…蘭ちゃん!?」
「!」
「◇◇さん!どうしてここに?」
扉の前にいたのは蘭をはじめ、少年探偵団の子どもたち。
安室から離れて蘭に駆け寄るフリをしつつ、◇◇は自分と蘭の体で哀を隠した。
自分用に持ってきた帽子をそっと哀に渡す。
子どもたちは◇◇と安室の登場に興奮していて気付いていない。
後ろからゆっくりと安室が歩いてきたが、哀には気付かず部屋の中を覗いた。
「なんだ、お前も来てたのか」
「毛利先生!コナン君も居たんだね」
「もしかして安室さんもおじさんと同じ依頼受けたの?」
子どもたちが遊園地で遊ぶというのに、コナンが部屋を出る様子はない。
聞けば、10万人目の客に当たったというがそれを聞いた安室が怪訝な顔をした。
◇◇はそれを見て首を傾げる。
「……。◇◇さん、せっかくですから蘭さんたちと遊園地に」
「え?でも…」
「◇◇さんそうしなよ!」
「もともと僕の受けた仕事ですし、皆さんが居るなら楽しんで来てください。僕も後から行きますから」
依頼となれば◇◇を引っ張り回すコナンですら遊園地に行くように促す。
確かにこんな機会は滅多とないので、言われた通り蘭たちと一緒に行くことにした。
それを見送った安室は、高田に言われて部屋の中へ入る。
「安室さんは毛利さんのお弟子さんだと伺ったもので、ご一緒に内容をお話します」
「いやーにしてもラッキーだったなボウズ!10万人目となりゃきっとすっげーサービスが…」
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