桜の鷹

□第3部
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結局あれ以来、零くんからの接触は一切無い。

かと思えば



「え!?みんなヒロくんと零くんに会ってたの!?」



ヒロくんが隠れ家としてるマンションへ呼ばれて行くと、そこには伊達くん萩原くん松田くんの3人が居た。



「悪かった。2人からお前のこと頼まれてたんだよ」

「今まで黙っててごめんね◇◇ちゃん」

「お前が寂しい思いをしてるのは分かってたが、公安相手じゃ下手に巻き込めなくてよ」

「オレとゼロが口止めしてたんだ。3人は悪くないから許してやってくれ」



うぅーん…怒ってるわけじゃないんだけど、何だろうこのなんとも言えない気持ち



「あ…あれだ、疎外感」

「…ホントごめん◇◇」

「え、あ、ううん!私は警察官じゃないし仕方ないのもわかってるんだよ!」



思わず口に出してた…!



「じゃあ3人は零くん達の協力者なの?前にヒロくんが言ってた…」

「◇◇、協力者っていうのは公安に協力してる民間人のことだよ。松田たちは警察官だから根本的に違うんだ」

「なるほど…?」

「まぁオレらも5人集まるのは1年に1回あればいい方だったんだけどね」

「普段から連絡取ってるわけじゃねーしな。でもお前だけ音信普通ってのは気分よくねーよな」



イヤほんとに怒ってるわけじゃなくてね



「私よりも零くんとヒロくんに会ってた3人に対する嫉妬だったり、でもだからこそ、この数年間優しい伊達くんと萩原くんと松田くんが傍に居てくれたんだなっていう嬉しさだったりが入り混じってる気持ち?」



そう言いながら4人を見ると、伊達くん以外が全員私から目をそらした。

え?



「あぁー…◇◇の素直さが久々に直撃した」

「これがヒロ達が言ってたやつかぁ…確かに普段のイケメンとか褒められるのなんか比じゃないね」

「……」

「はは!照れること言うなぁ◇◇は」



伊達くんは笑ってるし、あとの3人は上向いたり下向いたりしてた。

恥ずかしいこと言った自覚はあるけどホントのことだから仕方ないね。





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