短編&リクエスト
□H
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本庁から戻り自宅でシャワーを浴びた安室はスマホが光っていることに気付いた。
数分前の着信履歴に、江戸川コナンの名前がある。
『安室さん!?』
「コナン君。電話を貰ってたようだけど、どうかした?」
『◇◇さんと連絡がつかないんだ!』
「何!?」
公園で子どもたちと一緒にいた◇◇。
しかし数分の間に鞄だけを置いて姿が消えてしまったという。
子どもたちには適当に誤魔化したが、問題は彼女の居場所だった。
『博士が作ったUSB端末もスマホも鞄の中だから追いかけようがなくて…』
「分かった!僕が追ってみるよ」
『居場所が分かるの!?』
「あぁ」
確認すれば、◇◇に渡してあるピアス型の発信機は移動している。
『ボクも行く!』
「しかし…。いや、分かった。すぐ迎えに行く」
『うん!』
コナンの現在地を聞き出し、安室は車を発進させた。
ーーーーー
「……うん。そこで◇◇さんの発信機は止まったよ」
『そうか。分かった』
「気をつけてね」
「あぁ。ボウヤもな』
ピッ
「なぜ赤井に…」
「ご、ごめん。安室さんに電話が繋がらなかったから赤井さんに相談しちゃって…」
あはは…と助手席で苦笑いするコナンに、安室は心の中でため息をつく。
心底気にくわないが、今はそこで揉めている場合ではない。
ハンドルを握り直し目的地へ向かった。
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