短編&リクエスト

□H
1ページ/3ページ






本庁から戻り自宅でシャワーを浴びた安室はスマホが光っていることに気付いた。

数分前の着信履歴に、江戸川コナンの名前がある。



『安室さん!?』

「コナン君。電話を貰ってたようだけど、どうかした?」

『◇◇さんと連絡がつかないんだ!』

「何!?」



公園で子どもたちと一緒にいた◇◇。

しかし数分の間に鞄だけを置いて姿が消えてしまったという。

子どもたちには適当に誤魔化したが、問題は彼女の居場所だった。



『博士が作ったUSB端末もスマホも鞄の中だから追いかけようがなくて…』

「分かった!僕が追ってみるよ」

『居場所が分かるの!?』

「あぁ」



確認すれば、◇◇に渡してあるピアス型の発信機は移動している。



『ボクも行く!』

「しかし…。いや、分かった。すぐ迎えに行く」

『うん!』



コナンの現在地を聞き出し、安室は車を発進させた。





ーーーーー





「……うん。そこで◇◇さんの発信機は止まったよ」

『そうか。分かった』

「気をつけてね」

「あぁ。ボウヤもな』



ピッ



「なぜ赤井に…」

「ご、ごめん。安室さんに電話が繋がらなかったから赤井さんに相談しちゃって…」



あはは…と助手席で苦笑いするコナンに、安室は心の中でため息をつく。

心底気にくわないが、今はそこで揉めている場合ではない。

ハンドルを握り直し目的地へ向かった。





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ