短編&リクエスト
□過去拍手お礼
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「安室さんって、ベルモットみたいな絶世の美女があんな近くに居て何とも思わないんですか?」
「どうしたんですか突然。妬いてくれている…わけではなさそうですね」
「何となく思っただけなんですけど」
「僕にとってはあなたが一番ですよ」
「えっと、そういう答えを期待してるわけではなくてですね」
「(…信じてないな)ではどういう答えが欲しいんです?」
「例えば、一緒に居るとつい魅入ってしまうとか、すごくいい匂いがしてドキドキするとか!」
「…普通、恋人にそんなこと言われたくないものなのでは?」
「ベルモットほどの美女なら納得です!」
「はぁー…残念ながら見た目だけで心が動くほど安くありません」
「じゃあベルモットが視界にいるだけでドキドキする私って安いんですかね?」
「ホォー…?貴女は少々、僕の恋人である自覚が足りないようだ」
「あ、ちが、今の聞かなかったことに…ごめんなさいぃぃぃ」
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A
「コナン君ってばまた無茶して怪我したんですよ。もう…」
「それでかすり傷で済んだのは不幸中の幸いでしたね」
「いくらコナン君でもやりすぎです。でも何度言っても懲りないんですよ。コナン君ってばほんと困った子です」
「……」
「安室さん?」
「以前から思ってたんですが、貴女はコナン君と仲が良すぎませんか?」
「そうですか?」
「この数十秒の間にコナン君の名前が三回も。それに対して僕の名前は一回です」
「訳わからないもの数えないでください…」
「ほら、貴女の恋人の名前をちゃんと呼んでください」
「…ぅ………れ、零さん…」
「ここで安室を選ばなかったのは流石だな」
「恋人の名前呼べって言ったのは零さんです!」
「今のセリフあと30回」
「!?」
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B
「そういえば、まだ貴女にリベンジをしてませんでしたね」
「はい??」
「初めて二人きりになった車内でのことですよ」
「あー、安室さんを言い負かした女は初めてだと言われたときの…」
「真正面からリベンジすると言ってそのままでした」
「遠慮しますって言いました」
「負けっぱなしは性に合わないんです僕」
「さすがプライドがエベレスト級…」
「何かいいました?」
「いえ何も。というか、そんなことしなくても私はいつも負けっぱなしです!」
「ホー…例えば?」
「た、例えば…安室さんの優しいところに隠れてる、零さんの男らしさとか正義感とかにドキドキしっぱなしというか…」
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜…」
「(未だかつて見たことないため息)」
「貴女の好きな所を一つずつ褒めていきます。口付けながらされるのと抱かれながらされるのどっちがいいですか?」
「なんですかその二択!?だから、リベンジなんて必要ないんですっ」
「たった今必要になった。覚悟しろ」
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