第1章

□第4話
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警察が到着し、拘束されていた女性から事情を聞いた。

どうやら遺体の男性は、鍵のロッカーがどこなのかを依頼人に問いただしていたらしい。

けれど突き止める前に、私達が事務所のトイレに隠れていることに気付いたため自殺したと。

でも小さな探偵さんはまだ納得していないらしい。



「ところで、僕たちが事務所を出る前に◇◇さんが路地に隠れる人影を見たと言ってましたが」

「ん?◇◇さん?」



安室さんが話し始めたことで、目暮警部がこちらを向いた。



「おぉ!◯◯君久しぶりだな。最近ご無沙汰だったが、またコナン君にくっついて事件に遭遇してるのかね?」

「目暮警部、高木刑事、お久しぶりです。たまたま昨日こちらに泊まらせて頂いて、その翌日にこんなことに…」



目暮警部が呆れ顔で私を見る。

高木刑事が話をするために私の前まで来てくれた。



「それで◯◯さん、安室さんが言ってる人影というのは?」

「あ、昼間に私達を見てる人影があって、でも性別も背格好も分からないしただの気のせいだと…」

「でもよく気付きましたよね。あの路地かなり暗かったですし余程視野が広いんでしょうか」

「い、え、普通だと思います…それに結果何の情報にもなってないですし」



高木刑事と対面で話していたら、安室さんが後ろから私を覗き込むように話しかけてきた

か、顔が近い…改めてビックリするほどイケメンさんだなぁ

ものすごくイイ笑顔を向けられてるけど苦笑いで返すのが精一杯。

距離が近いイケメンは毒だ。

というか事件があった直後になんてのんきなの私ってば。

悶々としてたら、安室さんが依頼人の樫塚さんを送るという話に。



「あ、じゃあ私もそろそろ帰ります」



皆に聞こえるようにそう言って帰ろうとしたら、コナン君に手を掴まれた。

経験上イヤな予感しかしないんだけど…





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