短編&リクエスト

□D
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「コナン君」

「安室さん!安室さんも見に行くの?」

「ん?たまたま通りかかったんだけど、何かあるのかい?」

「あれ?◇◇さんから聞いてない?そこの会場でストリートバスケのトーナメントやるらしいよ」

「それは初耳だな」










「というわけで見に来ました」



会場でエントリーを済ませると、何故かいる名探偵コンビ。

会って早々、何故教えてくれなかったんだと怖い笑顔で訊かれた。

隠してたわけではなく、別に報告するほどのことでもないと思っただけと言えば呆れられた。

コナン君はたまたまトレーニング中に会って訊かれたから教えただけ。

苦笑いで謝っていたら、背後からエースがタックルしてきた。

メンバーが続々寄ってくる。



「ちょっと◯◯ちゃん結婚してたの!?子ども!?」

「マジか!?」

「ちーがーうー!子どもの方は友達!この人は…」

「初めまして、恋人の安室です」

「彼氏!?」

「またどえらいイケメン捕まえたわねぇ」

「もーいいから早く行くよ!じゃあね安室さんコナン君」

「行ってらっしゃーい!」





アップを終えてコートに入る。

安室さんとコナン君、それに後輩たちまで見に来てくれた。

せっかくの機会だ、全力で楽しまなきゃ損!





《キャプテン、前へ》

「あれ、◇◇さんがキャプテンなんだ」

「そうみたいだね」

『おい、アレって元帝丹高女子じゃね?』

『うわマジか。伝説復活ってヤツ?てか全員顔のレベルまぁまぁだな』

「…安室さん、顔」

「…気をつけるよ」





相手チームの主将と握手。

ジャンプボールはエースに任せる。



《ーーー試合開始!》



ボールを奪ったのは相手チーム。

パス回しが得意みたいだけど、パスコースが分かりやすい。

スティールしてそのままドリブルで走る。

相手センターが目の前に立ちはだかる。

左にはウチのエースがいるけどダブルチームで塞がれてる。

本来は死角だろう、右斜め後ろに居るシューティングガードへパス。

受け取った彼女はそのままスリーポイント。

相変わらず綺麗に決めてくれる。



「ナイスパス!」

「ナイッシュ!」

「◯◯ちゃーん!ナイスパス惚れるー!」

「仕事してエース」





「◇◇さん、あれでホークアイ隠してきたつもりなの…?」

「まぁ普通はチームの連携によるものだと思うだろうからね…」





うちのエースの難点は、普段のテンションの割にエンジンかかるのが遅いこと。

でもかかり始めたら止まらない。



『うぉ!あのエース、女なのにダンク決めたぞ!』

『なんつージャンプ力してんだ』

「なるほど。◇◇さんがエースが優秀だと言ってたわけだ」

「確かにあの人すごいね…でも」

「「(◇◇さんの"目"があからさまでヒヤヒヤする)」」





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