第2章
□第26話
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貸しスタジオで練習しようと言うことになったので私は帰ろうとした。
が、毎度のことながらコナン君に手を繋がれ更には安室さんに肩を掴まれた。
満室のため1時間くらい地下の休憩所で待つことに。
待ち時間中にベースも教えると言う。
この人に出来ないことってあるんだろうか。
「真純ちゃんベース似合うね」
「そうか?まぁ兄貴の友人に教わったのはドレミの単音くらいだけどね」
「ベースを教えてくれたその男の顔…覚えてます?」
「まぁなんとなく。どうして分かったんだ?その友人が男だって」
「まぁ…なんとなく」
二人が意味深な会話をしていると、隣の席から何か揉めている声が聞こえる。
その様子をしばらく見ていたらおさまったようなので、話し合いが始まった。
「では演奏する曲は沖野ヨーコさんのダンディライオンだとして…誰がボーカルをやるんですか?」
「「「え?」」」
「園子だよね…?」
「私は二つのことを同時に出来ない人だから…世良ちゃん歌う?」
「ボクは遠慮しとくよ…◇◇さんは?コナン君が家でよく歌ってるって言ってたけどよく遊びに行くのか?」
「時々来てくれるの。でも私は様子見にきただけだしバンドには入らないし」
「そっか。蘭君の彼氏の新一君はどうなんだ?」
「新一はバイオリンは弾けるけど、ギターはどうかな…歌はコナン君並みに…ねぇ」
確かにコナン君の音痴っぷりはすごい。
というか今更だけど
顔が似てて推理力もあって誕生日どころか音痴なところまで一緒なのに、本当にこの子はよく自分が工藤新一であることを隠せているなと感心する。
きゃああああああ
突然、上の階から悲鳴が上がった。
コナン君、安室さん、真純ちゃんの3人は悲鳴がした方へ走っていく。
私たちも追いかけたが、中の様子を見ようとしたら丁度出てきた安室さんに止められた。
「安室さん?」
「絞殺された死体がありますから中は見ないで」
「え!?」
「あ、◇◇さん中は見ちゃダメだよ」
続いて出てきたコナン君からも釘を刺される。
死体は見たくないのでコクコクと頷いて、安室さんに促されるままロビーへ戻る。
監視カメラを確認したけど、画面が半分隠されていて犯人は映っていなかった。
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