GOT7 長編

□ジニョンはママ?
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楽屋でゆったりしていると、廊下をバタバタと走る音が聞こえた。

この走り方は…。

ユギョムだな。


バタン



「ジニョンヒョンいる?」

息を切らせながら楽屋の扉を勢いよく開けた。

中にいたメンバーは、一様に僕の方を指差した。

その流れとともに、ユギョムの方を向くと一目散にこちらに向かって来た。

なんなんだ?

「ジニョンヒョン?いつから、ヒョンジンのママになったの?」

「はい?」

ユギョムが言っているのは、Stray kidsのヒョンジンの事だ。

なんだって?

僕が、ヒョンジンのママ?

まぁ、悪い気はしないな。

僕の事を慕ってくれてるし、素直で可愛いもんな。

「ねぇ、ジニョンヒョン?本当なの?」

「そうだったら、ダメなのか?」

「ダメだよ!ジニョンヒョンは、僕達のママなんだから!」

「待て待て、ユギョム?僕はお前達のママだったのか?」

「何を今更。デビューしてからずっとそうだったでしょう。」

ベムまで。

「そうそう。よく取材とかでも聞かれますよ。ジニョンママは大好き?とかって。」

ヨンジェまで。

そうだったんだ。

よく、周りからそう言われた事はあったけどあまり気にしてなかったな。

だとしたら、パパは誰になるんだ?

「ジェボムヒョン!パパならなんとか言ってよ。」

「そんな事言われてもな。」

やっぱり、ジェボムヒョンがパパなんだ…。

ジェボムヒョンがパパであって、僕がママだって言うのは正直うれしい。けど…。

なんか、複雑だな。

「ねぇねぇ。ユギョムはなんでそんなに怒ってるの?」

「だって、僕のジニョンママなのに…。」

「でもさ。ヒョンジンくんって雰囲気はジニョンヒョンに似てるし、やる事はジェボムヒョンに似てるよね。」

「確かに…。」

「じゃあ、2人がヒョンジンくんのママとパパでも、しょうがないんじゃない?」

「確かにそう言われるとそうだけど…。」

おいおい。

うちのマンネ達?

何を真剣に話しているのかな?

この年でこんなに大きな子供なんて…。
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