運命の糸

□運命の糸 4
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child houseに帰り、部屋に入ってようやく落ち着く事が出来た。

ジェボムヒョンも心配してなのか、ずっとそばにいてくれている。

あんな場面を見られてショックでもあり恥ずかしくもあったけど、何よりもジェボムヒョンがそばにいてくれる事が嬉しかった。

「ジニョン、風呂に入って着替えて休め。」

「うん。」

「立てるか?」

「うん。大丈夫だよ。」

その時、廊下の方から勢いの良い足音が聞こえて来た。



バタバタ


バタバタ



バタン


「ジニョア!大丈夫か?」

「ジェク。どうしたの?」

「どうしたって、マークさんからジニョアが大変だったって聞い…て。」

「えっ?マークさんから?」

「ああ。大丈夫なのか?」

「うん。ジェボムヒョンもいてくれたし。」

「そうか、良かった。」

「ありがとう。」

「いや、ジェボムヒョンが一緒にいたんなら大丈夫そうだな。」

「う…ん…。」

「これからは、常に誰かと一緒にいろよな。1人でいるなよ。」

「はい、わかりました。」

「じゃあ、おれは風呂に入ってくるかな。」

「あっ、ジェク。それならジニョンも一緒に頼むよ。」

「ああ。ジニョア、行くぞ。」

「うん。」

こうやって、心配してくれるジェクやマークさん、ジェボムヒョンがいるんだから早く忘れよう。

いつも通りの僕に早く戻らなきゃ。





お風呂に入り部屋に戻ると、ジェボムヒョンが布団を敷いていた。

「何してるの?」

「今日は、俺もここで寝るよ。」

「なん…で…。」

「あんな事があった後だから1人はイヤだろう。」

「うん…。」

確かに、今日は1人でこの部屋で寝るのは怖かった。

だから、ジェクにでも頼んで一緒に寝てもらおうかなんて考えていたんだ。

良かった。

ジェボムヒョンが一緒にいてくれて。

でも、どうしてジェボムヒョンはここまでしてくれるのかな?


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