JJの恋模様

□JJの恋模様ーJB4ー
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ジニョンのドラマも順調にスタートし、俺達のユニットもショーケースで色々な国に行く事になった。

なかなか会う事が出来ない状態だったがメールはお互いにマメにしていた。

ある日、いつもなら直ぐにチェックするメールも忘れて、俺はジニョンの事が気になり心配をしていた。


ドラマのスケジュールはとてもハードなのを俺は知っている。

だから、体調は大丈夫だろうか?睡眠は取れているのだろうか?食事はちゃんとしているのか?

考え出したらきりが無い程に心配になっていた。

なのに俺はベッドに横になっていたせいか、そのまま眠りについてしまっていた。






翌朝、目が覚めると携帯にメールが届いているのに気付いた。


開いてみると、それは愛しい恋人からのメールだった。


内容を見て、直ぐに気付いてやれなかった事を悔やんだ。

そこには、ジニョンにしては珍しい程の『寂しい』という気持ちが書かれていたからだ。


俺は、直ぐにメールの返信をした。

ジニョンの事を考えていた時にこんなメールを貰っていたのに側にいてやれないなんて…。




その時、携帯が鳴り出した。


ジニョン…?


「もしもし。」

「ジェボムヒョン?起きてた?」

「ああ。ジニョンも起きてたのか?」

「うん。今は撮影の休憩中だよ。」

もう撮影をしてるのか?

「お前、ちゃんと寝てるのか?」

「ちゃんとじゃ無いけどあちこちで寝かせて貰ってるよ。」

「食事は?」

「一応は…。」

「一応?」

「あっ!でも、お菓子とかも食べてるし。」

「ちゃんと飯は食えよな。」

「は〜い。」

「近いうちにみんなでの仕事があるからその時チェックするからな。」

「ヒョン…なんでマネヒョンみたいなこと言うのかな。久しぶりに話してるんだから『会いたいな。』とかないの?」

「なっ…。」

「ジェボムヒョンは、ユギョムや他のメンバー達とかと一緒に仕事してるのに僕は1人なんだよ。」

そりゃあ、俺だってジニョンに会いたいさ。
けど、照れくさくてそんな事言えないだろう。

「会いたいと思ってるのは…僕だけなの…。」

「いやっ…それは違うぞ。俺だって…。」

会いたいの一言がどうしても言えない。

今すぐにでもジニョンを抱きしめてやりたいのに…。

「ありがとう。」

「えっ?」

「今、心の中で言ってくれたんでしょう。」

確かに。
敵わないな、ジニョンには。

「今度会った時は思いっきり甘えさせてやるよ。」

「うん。楽しみにしてる。」

本当に可愛いやつだよな。




後から聞いた話だと、メールはメンバー達にも送られていたそうだ。

俺だけにじゃなかった事が少し寂しい気もしたが、ジニョンがメンバーの事を大事に思っているのが良くわかって嬉しかった。
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