JJの恋模様

□JJの恋模様 ージニョンー
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ある日、カムバックの準備中に突然マネヒョンから声を掛けられた。



「ジニョン!ドラマのオファーが来たぞ。しかも、主役で。」

「本当に!」

「ああ。連ドラだぞ。もちろんやるよな!」

連ドラか〜。

もちろん、やりたい!

でも、お仕事大丈夫かな?

「ジニョン?聞いてるか?」

「えっ?あっ、うん。」

「で?やるよな。」

「う〜ん。どうしようかな?」

「おいおい、ジニョンが演りたがってたドラマたぞ。」

「そうなんだけど…少し時間を下さい。」

「わかった。でも、長くは待たないぞ。」

「はい。」



はぁ〜。

ドラマのお仕事…本当はすごく嬉しかったんだ。

グループや個人のお仕事も調整してくれるって言うし…。

普通なら、即答だよね。

やります!って。



だけど、今回迷ったのは…。




先日、事務所のスタッフから来年の初め頃にグループ内で新ユニットが出来る事になったと聞いたんだ。

コンサートでやっているユニットも結構喜ばれてるしそう言うのもいいよな。って素直に思った。

けど…メンバーを聞いて、僕は耳を疑った。



「これ、まだ内緒なんだけどジェボムとユギョムでって話になってるらしいよ。」



えっ?

ジェボムヒョンとユギョムがユニットを組むの?

だって、ジェボムヒョンは僕とJJで組んでるのに…。

確かに、あの2人のダンスパフォーマンスは素晴らしい。けど、なんで…?




それ以来、モヤモヤした気持ちが治らない。

ジェボムヒョンとユギョムの新ユニットが嫌な訳じゃない。

けど…なんで…?って言う風にも思っちゃってるんだ。


だから、こんな状態でドラマに参加してもスタッフや共演者に迷惑をかけてしまうんじゃないかと思ったんだ。


はぁ〜。

早く、気持ちを切替えないと…。


そんな事を考えていると、ジェボムヒョンに声を掛けられた。


「お前が演技の仕事を渋るなんて珍しいな、なんかあったのか?」

「ヒョン…。」

「連ドラの主役だろう?スゲ〜じゃんか。」

「うん。そうなんだけど…。」

「何、悩んでるんだ?」


優しいな。

こんな時にまで僕の心配してくれるなんて。





しばらくの間、2人で色々な話をした。

僕はふとジェボムヒョンならたぶん次はこう言うんだろうな…。なんて思っていると…。



「でも、ジニョン…」

「ジニョンなら、出来るとか言わないで下さいね。」

「なっ…なんで…。」

「何年一緒にいると思ってるんですか?わかりますよ。」

やっぱりね。

ジェボムヒョン、僕にやる気を出させてくれようとしてるんだよね。

ありがとう。


でも、ジェボムヒョンから次に返ってきた言葉は意外なものだった。

「俺が観たいんだよ。演技してるお前を…。」

「えっ?ジェボムヒョン?本当に?」

「ああ。グループの事は心配しなくていいからさ。」

「じゃあ、やってみます。」

本当にジェボムヒョンには敵わないな。

こんな意外な言葉を聞いてやらないとは言えないよ。

僕は、ドラマへ参加する意思をマネヒョンに伝えた。
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