JJの恋模様
□JJの恋模様 ーJBー
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俺は、今回一大決心をした。
あいつに…そう…ジニョンに…。
ワールドツアーが終わり、カムバックの準備をしているとジニョンへドラマのオファーがあった。
事務所は、『スケジュール調整をしようと思うけどどうする?』とジニョンに聞いていた。
ジニョンの返事は決まっている。
『やります!』って言うに…。
「う〜ん。どうしようかな?」
えっ?
ジニョン…どうしたんだ?
演技に貪欲なお前が悩むなんて…。
まぁ確かにまだワールドツアーが終わってカムバック準備中だし、これから年末に向けての多忙たるスケジュールも待ってるし日本での活動もある。
俺だってそんなオファーがあったら悩むかもしれない。
でも、お前は違うだろう?
なんか悩みでもあるのか?
真面目なジニョンの事だからもしかして…。
俺は、それとなくジニョンに聞いてみる事にした。
「お前が演技の仕事を渋るなんて珍しいな、なんかあったのか?」
「ヒョン…。」
「連ドラの主役だろう?スゲ〜じゃんか。」
「うん。そうなんだけど…。」
なんだ?
なんか、様子がおかしいな。
「何、悩んでるんだ?」
「うん。今、カムバックの準備中でしょう。それに、タイにも行くし年末のお仕事もあるし、日本での活動もあるし、中途半端になっちゃわないかな?」
やっぱりそうか。
ジニョンは、真面目な奴だからどんな仕事にも全力投球したいんだよな。
確かに色々な仕事が入ってはいるが、それはそれでジニョンなら切替が出来るだろう。
それをそんなに悩むなんてな。
それだけ、重圧があるんだろうな。
「でも、ジニョン…」
「ジニョンなら、出来るとか言わないで下さいね。」
「なっ…なんで…。」
「何年一緒にいると思ってるんですか?わかりますよ。」
はぁ〜。
こいつは本当に…。
なら…。
「俺が観たいんだよ。演技してるお前を…。」
「ジェボムヒョン?本当に?」
「ああ。グループの事は心配しなくていいからさ。」
「じゃあ、やってみます。」
ジニョンは、満面の笑みでそう答えた。
でも、俺は後にその言葉を後悔する事になるんだけどな。