my heart

□my heart 7
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翌日、退院準備をしているジェボムさんの所に先生が来た。

「お前、薬はちゃんと飲めよ。」

「ああ、忘れなかったらな。」

「お前なら、本当に忘れそうだよ。」

「よく分かってんじゃん。」

「はぁ〜。あっ!そうだ、君に頼んでもいいかな?」

「はい?僕ですか?」

「そう。泣きながらここに来て、こいつが目を覚ますまでずっと看病してくれてた君ならジェボムにちゃんと薬を飲ませてくれそうだし。」

「は…い…。」

ジェボムさんは、先生とのやり取りに驚いた顔をしていた。

そりゃあ、そうだよね。


でも、ジェボムさんの前でそんな事を言われてしまうと恥ずかしいよ。



でも、今回の件で確信したんだ。

僕は、ジェボムさんが大好きだって。




それから、ジェボムさんと僕は迎えに来てくれた車に乗り屋敷に戻った。



屋敷に着くと、組の人達総出でジェボムさんのお出迎えをしてくれた。

こういう光景をみると、改めて凄い人なんだなと思わされる。



はぁ〜。

部屋に戻ると後ろで寝ていたはずのユギョムが泣き出した。

あれっ?

どうしたんだろう?

ご飯は戻って来る時に食べさせたし…オムツかな?

ユギョムを降ろし、オムツを替えようとしたがその必要はなさそうだ。

熱があるとか…?

違うな。


「ジェ〜ェ!」

「ん?ジェボムさん?」

「おっ、どうした。ユギョム。」

「ユギョムが急に泣き出したんですけどご飯でもオムツでもないんですよね…。」

「どれ?」


ヒョイ



うそっ!

ユギョムは、ジェボムさんに抱っこされた瞬間に泣き止んだ。


抱っこされて嬉しかったのかな?

だけど、子供だから許されるかもしれないけど、ジェボムさんの頬をペチペチと叩き始めた。

「こらこら、ユギョムやめなさい。」

「別に構わねーよ。」

でもでも、こんなの組の人達に見られたら大変だよ。


2人が楽しそうにしている間に、持って帰って来た物を片付け始めた。

あっ!そうだ薬。

僕は、洗濯物を持って水を取りに台所に向かった。



水を持って部屋に戻ると、2人はベッドに横になって眠っていた。


なんだか本当の親子みたい。

ジェボムさんがパパで僕がママかな?

ふふふっ。

なんか、恥ずかしいな。



じゃあ、2人が寝ている間に夕飯の用意をしますか。

今日は、ジェボムさんの快気祝いになりそうだから、ちょっと頑張らないとな。


…あっ!

薬飲ませるの忘れた。
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