パパとセンセイ

□パパとセンセイ 6
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ジェクは、戻って来るとベムくんとヨンジェセンセイと3人で話をさせて欲しいと言って来た。

仕方なく、僕の部屋に行かせ暫く待った。

「ジニョセンセイ?ベムたちもどってこないね。」

「そうだね。ユギョムくんお腹空いたでしょう?先に食べようか?」

「ううん。ベムのことまつ。」

「わかった。もう少し待とう。」

「それにしてもどうしたんだろうな?」

「うん。」


暫くすると、ジェク達は部屋から出て来た。

「ごめん。ジニョン。」

「何があったの?」

「いや…あの…その…。」

「もういいよ。ご飯にしよう!」

「ああ。」

やっと、みんなで食事をする事が出来た。

ユギョムくんもベムくんも、お腹が空きすぎていたのかとてもたくさん食べていた。

ジェクとヨンジェセンセイは、今までとは打って変わってとても仲良くなっていた。



「ねぇ?落ち着いた所で何があったの?」

「ジニョン…実は…俺達付き合う事になった!」

「えっ?付き合う事になったって…今まで付き合ってなかったの?」

「ああ。ちゃんと言葉にしてなかったしなんとなくで一緒にいたから。」

「ヨンジェセンセイ!本当に?」

「はい。」

「だから、ベムにもちゃんと話して良いって言ってくれたからさ。」

「ベムにも、ちゃんと話したんだ…。」

「当たり前だろう。家族なんだからさ。」

そうだよね。

僕とジェボムさんは付き合ってるけどそれをユギョムくんには話してない。

一緒に住む事になった時にはちゃんと話してくれたのに…。

このままでいいのかな?

なんだか、今日はジェクにやられてしまった感じだ。



「ジニョセンセイ!どうしたの?」

「うん?何でもないよ。」

「ジニョンセンセイ?あの…ありがとうございました。」

「えっ?ヨンジェセンセイ?」

「ジニョンセンセイがいてくれたからジャクソンさんと付き合えるようになったんです。」

「そんな事ないですよ。ヨンジェセンセイが頑張ったからです。」

「ジニョン!俺からもありがとうな。」

「ジェク…。」

でも、良かった。

ジェクもヨンジェセンセイも幸せそうな顔してる。

「ジニョセンセイ!ヨンジェセンセイたちはいつこいびとになるの?」

「えっ?ユギョムくん?」

「なに?」

「お付き合いするって言う事は恋人って事だよ。」

「そうなの?」

「うん。」

「じゃぁ、パパとジニョセンセイもおつきあいしてるってことだね。」

「ユギョムくん?どう言う事?」

「パパがね、『ジニョセンセイはパパの恋人なんだよ。』っていってたから。」

「うそ…。」

「ほんとうだよ!ねぇ、パパ!」

「ジェボムさん…。」

「ん〜、そう言う事だよ。」

「嬉しいです。」

僕の頬にはその瞬間涙が流れていた。

「えっ?ジニョン?」

「ジニョセンセイなかないで。」

「ごめんね。ユギョムくん。嬉しくて。」

「かなしくない?」

「うん!すごく嬉しい。」

「よかった!」

ジェボムさんは、僕の知らない所でちゃんとユギョムくんに話してくれてたんだ。

それだけで胸がいっぱいになってしまった。
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