身分違いの恋
□身分違いの恋 その後の2人
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「じゃあ、ジニョン行ってくるな。」
「行ってらっしゃいませ。ジェボムヒョン。」
「パパいってらっしゃい!」
「パパ〜いってしゃい。」
「マーク、ユギョム。ママの言う事ちゃんと聞いていい子にしてるんだぞ。」
『は〜い!』
あれから、2年が経ちマークも3歳になりユギョムも2歳になった。
2人とも少しヤンチャだけどすくすくと元気に育っている。
いつものようにジェボムヒョンをお見送りし僕は片付けを始めた。
「マーク?ユギョムと遊んでてくれる?」
「はい!ユギョムおいで。」
「は〜い!」
本当に可愛いな。
「よし!その間に掃除をしてしまおう。」
本来なら、ジェボムヒョンのお家の使用人の方々がお掃除とかして下さるのだが僕がお断りをして自分で全部をやっている。
ジェボムヒョンもお義父様も僕がやる事は無いと言って下さるけれども、やっぱり僕は…。
いけない。いけない。
洗濯物を干そう。
ん〜。
いい天気だな。
早めに終わらせて子供達と遊ぼう。
洗濯物を干し終え、部屋の掃除も終わった。
「マーク?ユギョム?」
シ〜ン。
あれっ?いつもだったらすぐに出てくるのにどうしたんだろう?
僕は、子供達がいるであろう部屋に行ってみたがそこにも子供達の姿はなかった。
不安になり、家の中全てを見てみたが2人はどこにもいない…。
マーク、ユギョム、どこにいっちゃったの?
もしかして…。
フラワーガーデンにいるのかも…。
「マーク?ユギョム?」
あれっ?
ここにもいない…。
もしかして…お屋敷の方に行ったのかな…。
お屋敷に行くために家を出た瞬間大きな声が聞こえた。
「マーク様!危ないですから降りてきて下さい。」
「ダメ!あとすこしなんだから。」
「に〜ちゃ、あぶ…。」
うわぁ〜ん。
「ユギョム、泣くな。あとすこしだから。」
「マーク様!危ないです。」
「どうしたんですか?」
「ジニョン様、マーク様があんな所にいらっしゃいまして。」
「あんな所?」
僕は、使用人の方が指をさす方に顔を向けた。
その目線の先には高い木に登っているマークがいた。
マークは、どんどん先端の方に行こうとしていた。
「マーク!止まりなさい。」
「ママ!もうすこしだから。」
もう少しって…。
僕はマークを止めるために無我夢中で木に登った。
「ジニョン様!おやめ下さい。」
なんとか、マークのいる木の近くまで行き声を掛けた。
「マーク。危ないからこっちにおいで。」
「ママ?あれ。」
「ん?どれ?」
マークが指をさしていた先には可愛いお花が咲いていた。
「マークはあのお花が欲しいの?」
「うん。ママにあげたいんだ。」
僕に?
マークは僕にあの花をくれようとしてこんな所に登って来たの?
嬉しい。
でも、このままでいたら下に落ちちゃうかもしれない。
僕は、なんとかマークに近づき体を抱えた。
マークを下にいた使用人の方に渡し僕は再び上に登った。
なんとか、手が届きマークの欲しがっていたお花を摘んだ。
そのまま下に降りようとした瞬間足を滑らせ木から手が離れ下に落ちてしまった。
「ジニョン様!大丈夫ですか?」
「おい!誰か医師を呼べ。」
「パク執事を呼んできてくれ。」
みんなが、慌しく動き始めた。
また、ジェボムヒョンに怒られてしまうな。
「ママ?」
「マーク。はいこれ。」
「ごめんなさい。」
「ジニョン!大丈夫か?」
「お父さん。ごめんなさい。」
お父さんは、僕を抱きかかえ家に運んでくれた。
ベッドに横になると、丁度到着した先生が診察をしてくれた。