GOT7 短編

□知らなかったとはいえ…。
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ガシャン

ドン

『出てけ!』

なんで?

どうして?

「ジニョンヒョン?」

「今は、お前の顔見たくない。」

「なんで?」

「なんでも。」

さっきまで、あんなに仲良くしてくれてたのになんで?

僕、ジニョンヒョンになんかしちゃったのかな?

あんな風に怒ったジニョンヒョンを見るのは初めてだったからなんか…。

「どうした?ユギョムなんかあったのか?」

「ジェボムヒョン?」

「すごい、音がしたけど。」

「ジニョンヒョンが…。」

「ジニョン?あいつまた始まったのか。」

また?

始まった?って何が?

ジェボムヒョンにはわかるの?

なんで、ジニョンヒョンがあんなに怒ってるのか。

「ジニョン?入るぞ。」

「入るな!」

「ジニョン。俺だよ。」

「ヒョン?」

「そう。入るぞ。」

ジェボムヒョンは、ジニョンヒョンの部屋の中に入っていった。






あれから、どのくらいたったのだろう。

ジェボムヒョンがジニョンヒョンの部屋から出て来ない。

何をしているんだろう。

大丈夫かな?

見に行った方がいいかな?

恐る恐る近づき始めると誰が部屋に入って来た。

「ユギョム、やめとけ。」

「ジャクソンヒョン?」

「お前もこっちに来てな。」

「えっ?でも、ジニョンヒョンとジェボムヒョンが…。」

「いいから。」

僕は、渋々部屋を出てリビングに行った。

みんなは、何事も無かったかのようにいつも通りだった。

僕は、2人の事が心配でしょうがなかった。

「ねぇ?大丈夫かな?」

「何が?」

「何がって、ジニョンヒョンとジェボムヒョンだよ。」

「ああ。大丈夫だよ。」

なんで、みんなそんな風に普通でいられるんだ?

なんで、心配じゃないんだ?

僕は、我慢が出来なくて部屋に戻ろうとするとヨンジェヒョンに止められた?

「なんで、みんな平気なの?」

「だって、いつもの事だし。」

「いつもの事?」

「あれっ?ユギョムはこう言うの初めて?」

「うん。」

「そうか…。」

「ジニョンが癇癪あげてる時はジェボムじゃないと止められないんだ。」

「そうなの?」

「そうだよ。だから、2人が出てくるまではほっておくのが一番なんだよ。」

そうなんだ。

そんな事知らなかった。



その後、僕はメンバー達とリビングで2人が出てくるのを待った。

それでも、いつまでも出て来ない2人が気になってしょうがない。

僕が、部屋の扉をずっと見ているとベムが側に来てくれた。

「なんで、そんな悲しそうな顔してるの?」

「だって…ジニョンヒョン大丈夫かな?って」

「大丈夫だって。」

「ベムは、知ってたの?」

「ん?2人の事?」

2人の事?

どう言う意味だ?

「ん〜、あの2人は僕達より先に信頼関係が出来上がってるからね。」

「そうそう。誰もあの2人の間には入り込めないよ。」

「ヨンジェヒョン?」

「マークヒョンですらダメだったもんね。」

「ベム!余計な事言うなよな。」

マークヒョン?

「にしても、今日は遅すぎないか?」

「もしかして、そのまま寝てるとか?」

「あり得るかも。」

「マジかよ!」

あれっ?マークヒョンどこ行くの?

そっちは…。



ドンドン



「ジェボム!いい加減にしろよ!」

えっ?なんで?

「あ〜あ。マークヒョンキレちゃった。」

「しょうがないよ。今回は。」

「確かにな。」



ガチャ


あっ!

出て来た。

「ジェボム!お前な…。」

「ごめん。マーク。」

「どんだけ…。」

「マークヒョン?ごめんなさい。」

「ジニョン!大丈夫か?」

「うん。」

「なら、良かった。」

ジニョンヒョンは、僕の側に来て隣に座った。

「ユギョム、ごめんね。」

「ううん。全然大丈夫。」

良かった。

いつものジニョンヒョンだ。

でも、なんだったんだろう?

隣に座ったジニョンヒョンを見ると首のあたりが赤くなっていた。

虫にでもさされたのかな?

「ジニョンヒョン?ここ赤くなってるけど…。」

「えっ?」

「ジェボム!お前何やってんだよ!」

「ジニョン、ちょっとこっちにおいで。」

「はい。」

「見せて。まったく、ほら薬塗っておくよ。」

「ありがとう。マークヒョン。」

「ジェボムヒョン、気おつけないとダメじゃん。」

なんなんだ?

僕、なんか変な事言っちゃったのかな?

でも、なんでジェボムヒョンが怒られてたんだ?

「ユギョム?」

「ねぇ?なんでジニョンヒョンの首が赤いのをジェボムヒョンが怒られてたの?」

「ユギョム?もしかしてわかってない?」

「何が?」

「誰か教えてあげなよ。」

「なに?なんなの?」

ジェボムヒョンは、相変わらずマークヒョンに怒られてる。

ジニョンヒョンは、顔を覆ってる。

ジャクソンヒョンとヨンジェヒョンとベムは大笑いしてる。

なんで?

みんな知ってるの?

僕だけ知らないの?


そんな、僕を見かねてベムがコソッと教えてくれた。

『ジェボムヒョンとジニョンヒョンは付き合ってるんだよ。』

えっ?

そうなの?

ジェボムヒョンとジニョンヒョンってそうなの?


って事はあの首の赤いのは…。



ごめんなさい!


次の日、ジニョンヒョンは僕の目を見てくれなかった。



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