GOT7 短編

□ヒョン観察
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あっ!また喧嘩?してる。

あれっ?今日は2人とも会話してない。

あっ!今日も会話してない。

最近、僕はジェボムヒョンとジニョンヒョンの観察をしている。

それは、意図的では無くて2人の事をたまたま見て気になってしまいなんとなく目で追うようになった。

JJの時からの付き合いで気心が知れているからかもしれないがあの2人は異様な雰囲気がある。

それに、2人はたぶん付き合っているんだろう。

なんとなくそう思っている。


2人の事を目で追うようになってから気になる事もあった。

もし、2人が付き合っているのだとするならなぜイチャイチャしないのだろう?

2人は、一緒にいてもいつも柔らかい雰囲気で…いわゆる熟年カップルのように思える。

僕の思い過ごしなのかな…?





ある日、練習終わりにジェボムヒョンとジニョンヒョンはマネヒョン達と打ち合わせがあるからと僕達を先に帰し2人でマネヒョンの所に向かった。


僕は、宿舎に戻る途中で忘れ物をした事に気付いた。
マネヒョンにお願いして僕だけ途中で降ろしてもらい事務所に戻った。

忘れ物をカバンに入れ外に出ようとした時、前を歩いているジェボムヒョンとジニョンヒョンが見えた。

打ち合わせが終わって2人は宿舎に戻るのだろう。
僕は一緒に帰ろうと声を掛けようとした瞬間2人の雰囲気がいつもと違う事に気付いた。

ジェボムヒョンの腕にジニョンヒョンが腕を絡めて今までに見た事もないくらいの優しい顔でジェボムヒョンと何かおしゃべりをしている。

僕は、このまま2人の様子を見て見たくて声を掛けるのをやめて後ろをついて歩く事にした。

2人とも、このまま歩いて帰るのかな?

暫くすると2人はとあるお店に入っていった。

ここって…?

そのお店は、なんとも雰囲気のある飲食店だった。

店員さんは、慣れた様子で2人を案内している。

僕は、お店に入ろうか悩んでいると2人は奥の方に入って行ってしまった。

2人が出てくるのを待つか、このまま1人で宿舎に戻るか考えていたがやっぱり2人が気になったので僕もお店の中に入った。

2人が入って行った奥の方に向かおうとすると、店員さんが声を掛けて来た。

「こちらへ、どうぞ。」

「えっ?」

僕は訳もわからず店員さんについて行った。

奥は全て個室になっていた。

ある部屋の前で止まった。

「こちらでございます。」

「はぁ〜。」

どうしよう…。

入っていいのかな?

その時、中から声が聞こえた。

「ユギョム!入って来な。」

えっ?

僕は、恐る恐る扉を開けた。

ジェボムヒョンとジニョンヒョンはニコニコしながら僕を中に招いてくれた。

「早くおいで。」

「う…ん…。」

僕は、ジニョンヒョンの隣に座り2人を見ると

「ユギョム、事務所から僕達の後付いて来てたでしょう。」

「えっ?知ってたの?」

「うん。気付いてたよ。」

「じゃあ、なんで?」

「ユギョムが何か知りたそうだったから直接聞こうかな?って思ってさ。」

やっぱり、ジニョンヒョンってすごいな。

「何が知りたかったんだ?」

「えっ?」

「ユギョム?」

「あのね。ジェボムヒョンとジニョンヒョンって2人だけの時ってどんな感じなのかな?って思って…。」

「そんな事か。2人だけの時はこんな感じだよ。」

「でも、2人は付き合ってるんでしょう?なのにイチャイチャしたりしないし…。」

「まぁ、みんなの前でワザワザそんな事する必要ないしな。」

「そうだね。」

「そうなの?」

「ああ。そうしたかったらみんながいない時にするしな。」

「ヒョン!」

「本当の事だろう。」

「そうだけど…。」

なんか、ジニョンヒョン可愛い。

そうか!僕が心配しなくても2人はちゃんとそういう事してたんだ。
な〜んだ。
さすがヒョン達だな。

今だって、宿舎にいる時の2人とは違うもんね。

「ユギョムも、飯まだだろう?」

「うん。」

「みんなには内緒で一緒に食べよう。」

「いいの?」

「可愛いマンネだからね。」

僕は、ヒョン達と一緒に美味しい物をたくさん食べた。

ジニョンヒョンは、相変わらず僕の面倒を見てくれていた。

ジェボムヒョンは、そんなジニョンヒョンに料理を取ってあげていた。

2人ともすごく幸せそうだな。


なんだか、メンバーには申し訳ないけど僕はとても幸せな時間を過ごした。

でも、こんな風にしていると僕達は親子?に見えたりするのかな?
な〜んて事を思ってしまった。



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