GOT7 短編

□狂おしいほどに君が好き
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目まぐるしい練習量、暑さと疲労で意識が混乱していたのかも知れない。

傍にいたジニョンに見とれてしまった。

気怠そうな話し方、唇を舌で濡らす姿、俺の方を向いて微笑む姿、その全てが俺の欲情を駆り立てた。




「やっ…やめっ…。」


「ヒョン、やっ…。」


俺は、ジニョンに覆い被さり唇を合わせた。
何が起こったのか、自分がこれからどうなるのか不安に思ったんだろう。
ジニョンは、声にしていたが
俺は、ジニョンの声を聞かずただただ自分の欲望を解き放つ事だけを考えていた。

ジニョンが、抵抗する姿はとても艶めかしかった。

相手が、同じ男だとか気にならなかった。
ただ、目の前にいるジニョンを抱きたくてしょうがなかった。
ジニョンの、服を捲し上げ肌に触れる。
しっとりとした、吸い付くような感触に、更に気持ちが昂ぶる。
ジニョンの肌に唇を這わせると、体が反応を示す。
俺の唇と舌の動きに合わせしなる体がまた、艶めかしい。
ジニョンを、一度楽にしてやろうとスエットを脱がし直に触ってみる。
俺の手の感触に、意識がきたのか仰け反りはじめた。

「ヒョン…?何…?」

「1度いかせてやるよ。」

「えっ?やっ…。やだ…。」

俺は、手と口を使ってジニョンが達する事を促した。

「あっ、いや、ヒョン、もう…。」

「いいよ。」

暫くすると、ジニョンは、俺の手の中で達していた。
解放されたばかりのジニョンは、本当に同じ男かと思うほど、きれいだった。
愛しいと思った。

今度は、自分がジニョンの中で解放されたいと思った。
今、放たれたばかりのものをジニョンの秘部へと持っていく。

「えっ?何?」

「ジニョンの中でいかせて。」

「えっ?ムリ…。」

「大丈夫だから。」

「やっ…。ヒョンダメ…。」

俺は、どうしてもジニョンの中でいきたかった。
ジニョンの、秘部を丁寧に解し様子を伺う。
最初は、嫌がっていたジニョンも、だんだん慣れてきたのか?
艶やかな声を出しはじめた。
中に指を入れ動かし始める。
いい感じのところで、指を動かすと体を弾かせ憂いを解く。
さらに、指を動かし続けると入口がヒクつきはじめた。

『きた。』

そう思った瞬間自身をジニョンの入口に押し当てる。

「ヒョン…。ムリだよ…。」

「大丈夫だから。」

そう言って、ジニョンの秘部に自身を入れる。
苦痛な表情をしていたジニョンだが、俺を少し受け入れると疼き始めた。
中に欲しそうに、入口がヒクつく。
ジニョンの受入体制は、整った。
そう思った瞬間、俺はジニョンの中に奥深く進入した。

「あぁっ…‼はぅっ…。ヒョン…。」

その表情を見て、俺は理性を失った。
とにかく、ジニョンを抱き自身を解き放ちたいと言う気持ちしか、なかった。

大体にしてジニョンの表情を見て、理性が保てる奴なんかいるのか?
いや…いるわけがない。

俺は、ジニョンを抱え何度も腰を動かした。
良いところを何度も何度も刺激し、互いに解き放った。
解放された後、ジニョンを見ると何とも艶めかしい表情をしている。
その姿に、俺の欲望はまた昂ぶり始める。
その日、俺は何度もジニョンを抱いた。
どれだけ繰返したかわからないが、最後にはジニョンの意識は無くなっていた。


ジニョンが、愛おしく感じて抱きかかえ横になっていると、ふとジニョンが目を覚ました。
俺は、バツが悪い感じがして寝た振りをした。
俺が、隣にいる事で普段と状況が違う事を理解し自身を見て昨晩あった事を思い出していたようだ。

咄嗟に、俺から離れようとするが体が言う事をきかないらしく諦めたようだった。
ジニョンは、寝ていると思っている俺の頬に手を当て優しく触る。

「ヒョン…。なんで、僕に…。」

ジニョンは、そう言いながら泣いているようだった。
今、起きてしまうのは悪い気がして俺は寝た振りをしたままジニョンを更に抱きしめた。
ジニョンは、そんな俺に擦り寄ってくれた。



ジニョンは、あの日の事を何も言ってこない。
俺も、口にしていない。
今まで通り、普通に接してくれる。
それが、逆にありがたかったが、寂しくもあった。

その日から、俺はジニョンの事が気になって仕方なかった。
何をしていても、無意識にジニョンを目で追っている。

初めて、ジニョンを抱いた時、俺はただ欲望に駆られていた。

なのに、途中からジニョンだから抱きたいって気持ちにかわった。

俺は、ジニョンが好きなのか?

嫌、それはないだろう。
そんな事、あり得ないだろう。
まるで、自分に言い聞かせるかのように…。
何度も何度もあり得ないと繰り返した。

その言葉とは、裏腹に目はジニョンを追っていた。



ジニョンが、ダンサー達と楽しそうにしている。
肩を組み、顔を近づけて話している。
そんな、様子を見てなんだか苛立ちがあった。
あまりにも、長い時間そんな事をしているので俺は、ジニョンの傍に行き後ろから抱きしめた。

「何してんの?」

ジニョンは、ビクッとしながらも
「ヒョン?どうしたんですか?」と普通に聞いてくる。
その態度が、なんだかもどかしかった。
ジニョンに気にかけて欲しいと思ってしまう。


「ジェボム、なんかあったのか?」

「えっ?」

「いゃ、最近ジニョンの事気にしてるようだから。」

おれが、ジニョンを気にしてる?

そんなはずは…。

そう言いながらも、目はやはりジニョンを追っていた。

「確かに気にしているのかな?」

「ジニョンも、お前の事気にしてるようだったけど?何かあったら言ってくれよ。」

「はい、ありがとうございます。」

ジニョンが、俺を気にしてくれている?

そんな、都合のいい事ないだろう?
それでも、なぜだか嬉しいと思ってしまう自分がいた。




ヒョンは、あの日なぜ僕を抱いたのだろう?


最初は、すごく怖かった。いつものヒョンじゃないみたいで…。
だけど、僕は何をされるのかは理解していた。
ヒョンなら…。そう思ったのは確かだ。

僕を、好きだという事はないだろうが…。

でも、途中からヒョンは優しくなった。
何が、彼をそうさせたのかはわからなかったけど、僕はそれが嬉しかった。
それ以来、僕はヒョンの事が更に好きになった。
スタジオで、ダンサー達と話をしていると、1人が、僕に聞いてくる。

「ジニョン?なんか、ジェボムが睨んでるような気がするんだけど?」

「気のせいでしょう?」

「そうかな?」

そんな、会話をしていると、後ろから抱きしめられた。
僕は、ドキドキが止まらなかった。

「何してんの?」

至って普通に話さなきゃいけないと思っていたのに僕の口から出た言葉は、素っ気なかった。

「ヒョン?どうしたんですか?」

もっと、気の利いた言い方出来なかったのかと後悔した。



僕たちが、少しギクシャクしているように思ったのか、マネヒョンが声を掛けてきた。

「ジニョン?少し話そうか?」

「えっ?どうしたんですか?急に。」

「いゃ、なんか最近2人の感じが違うから気になって。相談相手になろうかな?ってね。」

「なんか、違うって?どういう風に?」

「お互いがお互いを気にしているのにどうしたら良いのかわからないって言う感じ?」

マネヒョンは、僕がヒョンに好意を持っている事を知っている。
だけど、この事をどのように話していいのか…。

「なぁ、ジニョン?なんでそんな暗い顔してるの?俺には、話せない?」

マネヒョンに、この事を話したら、どんな反応をするのだろう?
本当に、話しても良いのか迷った。

「今は、マネージャーとしてじゃなく、兄として聞きたいんだ。」

兄として…。その言葉を信じてみようと思い僕は口を開いた。

「あのね。マネヒョン…。」

僕は、あの日あった事を話した。

「ふ〜ぅ。そんな事があったのか。で、ジニョンはどうしたいんだ?」

「どうしたいって?」

「このままでいいのか?って事。」

「よくは、ないかな?」

「じぁ、答えは出てるんだろう?」

「でも、どうすれば?」

「今度は、ジニョンから行ってみれば?」

「えっ?僕から…?」

「そうすれば、ジェボムの反応でお前なら、
わかるだろう?」

マネヒョンに、そう言われたけど僕からって…。
どうしよう…。
もし、それで拒否されたら?
そんな事を考えていたら、なかなか行動にうつせなかった、




あれから、ジニョンには触れていない。
ただ、あの時のジニョンをまた見たい。
俺の腕の中で、艶めかしくなるジニョンを…。
そんな事を思っていると、また欲情が増してくる。

俺は、なんでジニョンを抱きたいと思うんだろう?

他のヤツには全く持ってそんな感情はわかない。

ジニョンだから…。

もし、ジニョンが他のヤツと…。

そんな事は、ないとは思うがもし…。

そんな事を考えてると、俺の中で抱いた事のない感情が出てくる。

なんだろう…?

ジニョンを他のヤツが…?


イヤだ。


ジニョンを誰かに取られるなんて…。

俺は…、ジニョンが好きなんだ。

そう思うと、ジニョンへの愛しさが溢れてくる。
心が満たされてくる。

俺が、ジニョンの部屋へ行こうか迷っていると、突然扉を叩く音がした。

「ヒョン?入っていい?」

俺は、あまりにも突然の事でどうしていいかわからず、寝た振りをした。
ジニョンが、部屋に入り俺の傍までくる。

「ヒョン?寝ちゃた?」

そう言って、俺の手に触れてくる。
どうしたんだ?ジニョンから、こんな…。

「ヒョン?どうしてあの時、僕を抱いたの…?
僕の事好きでもないくせに…。ヒョンを好きな僕にしたら残酷すぎる。」

何言ってるんだ?ジニョンが俺を好き?

本当か?

本当にジニョンは俺の事…。

そんな事知らずに俺はジニョンを抱いたのか?

益々、俺は目を開ける事が出来なかった。
その時、ジニョンの唇が俺のに触れてきた。
このままでは、ジニョンが誤解をしたままになる。
俺は、ジニョンを抱きしめベッドに乗せた。
驚くジニョンを優しく包み込んで今度は、俺からキスをする。
それに、答えてくれるようにジニョンの腕が俺の首に絡んでくる。

唇を離すと

「ヒョン、起きてたの?」

「あぁ…。」

「じゃぁ、今の全部…。」

「聞いてた。」

「ひどい…。」

「ごめん。」

「聞いていたのなら、ヒョン…?教えて…。あの時、なぜ僕を抱いたのか…。」

「最初は、お前に欲情した。だけど、抱いてくうちに愛しさが出てきた。ジニョンを抱きたいって思った。」

「やっぱりそうだったんだ。僕の事を好きではなかったんだね。」

涙を流しながら、そう言うジニョンを抱きしめた。

「ごめん。ジニョン。でも、今はジニョンが好きなんだ。」

「うそ。無理はしないで…。僕は大丈夫だから。」

ジニョンは、ベッドから起き上がろうとしていた。

「無理じゃない。本当に…。」

俺は、なんとかジニョンを引き止めたくて、普段なら恥ずかしくて言わない言葉が自然と出てきた。

「ジニョンが、好きだから今だってジニョンの部屋へ行こうか迷ってた。でも、突然部屋に行って拒絶されたらどうしようとか色々考えてたらジニョンが来てくれた。俺の事を好きだと言ってくれた。すごく嬉しかった。」

「本当に?」

「本当だよ。」

ジニョンは、俺に抱きついてきた。

「ヒョン?本当なら、また僕を抱く事は出来ますか?」

「抱きたい…。でも、ジニョン?」

「僕は、そのつもりでここに来たんです。」

「じゃぁ、俺と付き合ってくれる?」

ジニョンは、顔を真っ赤にしながら頷いた。
こんなカワイイ顔をされてしまったら、俺の欲望は昂ぶるばかりだ。

「ジニョン、好きだよ。」

そう言って、唇を合わせた。


「んっ…。ふっ…。あっ…。ヒョン。」

「ジニョン、カワイイ。」

ジニョンの口が少し開いたのを確認し俺の舌で口の中を犯す。
すぐに、反応してくると同時に艶かしくなる。
ジニョンの、反応を色々見てみたくなる。
俺にしか見せないジニョンの別の顔をいつまでも見ていたい。


俺は、狂おしいほどにジニョンにハマっていた。



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