my heart

□my heart 7
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部屋に戻ると、ジェボムさんに抱っこされながらユギョムは眠ってしまっていたので、起こさないようにベッドに寝かせた。


僕は、先生に言われた通りにジェボムさんに薬を飲ませているといきなり抱きしめられた。

「ジェボムさん?」

「やっと、ジニョンと2人きりになれたな。」

「えっ?」

「お前、帰って来てからバタバタしてて俺の側にいなかっただろう。」

「だって…。」

いきなりキスで唇を塞がれて弁解も出来ない。

「ふぁ〜…。」

「確かに彼奴らは家族だけど、その前にジニョンは俺の奥さんだろう。」

「奥さん…。」

何…何…。

何が起こってるの?

いつの間にジェボムさんの奥さんになってるの?

確かに、ジェボムさんとユギョムを見て親子みたいだななんて思ったりもしたけど…。


「あの…。」

「ん?」

「いつから、僕はジェボムさんの奥さんになったんでしょうか?」

「はぁ〜?お前な。最初からに決まってんだろう。」

そうなの?

だって…ジェボムさんそんな事一言も言わなかったのに…。

でも…嬉しい。

「ジニョンは違うのか?」

「えっ?」

「ジニョンは、俺の事旦那さんだと思ってなかったのか。」

そんなの…言ってくれなきゃわからないよ。

もう…。

「これから…そう思っても良いですか?」

「これからかよ。」

「ん〜。これからも。」

僕は、嬉しくなって自分からジェボムさんにキスをした。



全てを受け入れてくれる、ジェボムさんに出会えた事はとても嬉しかった。


ただ、こうなれたのは姉さんとお義兄さんがいなくなったからだし…ちょっと複雑な感じなんだけど…。


最初は、ここに来て不安しかなかった。


だけど、家族だと受け入れてくれて好きだと言ってもらえて今までに感じた事のない感情ばかりが増えて違和感もあったけど初めて人を好きになって幸せを感じる事が出来た事は本当に嬉しかった。


これからも、不安や怖い事なんかもあるかもしれない。


だけど、ジェボムさんを信じて…ずっと一緒にいられたら良いな。


それと、姉さんが戻って来るまでユギョムのママでいさせてね。
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