my heart

□my heart 6
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ジェクは、僕の状態を見て誤魔化せないと思ったのかジェボムさんの所に連れて行ってくれると言ってくれた。


「ジニョン、何があっても受け入れられるか?」

「何があってもって…?」

「いや、ジニョンなら大丈夫だろう。ボスの所に連れてってやるよ。」

「ほん…とうに…。ジェク…ありがとう…。」

「はぁ〜あ、俺もジニョンに甘いよな。」

「ごめんね。マークさんに怒られるかな?」

「いや、マーク兄さんなら大丈夫だろう。」

「ありがとう。」




出掛ける用意を終えると、ジェクが車を用意してくれていた。

ユギョムを抱きかかえ、車に乗ると見た事もない場所に進み始めた。




ここは、何処なんだろう?

こんな場所に何があるんだろう?

暗闇に近い中を車は走っていくと急に視界が開けた。

そこには、普通の家と言ってもおかしくない建物があった。


ジェクが、その建物の近くに車を停めると『着いたよ。』って教えてくれた。

車を降りてジェクについて行くと、1つの部屋の前で止まった。

ジェクがドアノブに手を掛けた瞬間息を飲んだ。


ガチャ


「ジェクか?何しに来た?」

「いや、実は…。」

「ジニョン…。」

ジェクの後ろにいた僕を見てマークさんは驚いていた。

「何でジニョンが?」

「すみません。ジニョンに泣かれてしまって。」

「だからって…ジェク覚えておけよ。」

「は…い…。」

「あっ…あの…。ジェクを怒らないで下さい。僕が無理にお願いして…。」

マークさん、すごい怒ってる。

いつもと表情が違う…。

「はぁ〜。」

「あの…。ジェボムさんは…?」

「ここに、いるよ。」

マークさんは目の前のカーテンを開けた。


そこには、頭に包帯を巻き沢山の機械に囲まれた中で横になっているジェボムさんがいた。

「ジェボム…さん…。どうして…。」

「終わったと思った瞬間銃で撃たれたんだ。」

「銃って…。それって…。」

「辛うじて、急所は外れてる。」

「じゃあ…。」

「ああ。大丈夫だ。ただ、弾を取り出したからな暫くは安静にしていないといけない。」

「良かった…。」

「わかったら屋敷に戻れ。」

「イヤです。僕がここでジェボムさんを診ます。」


マークさんは、仕方ないって顔で僕がここにいる事を許してくれた。
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